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NEST 請求先を臨機応変に変更 PM会社向け機能を充実させた管理ソフト
2013.09.02 16:35
不動産・テナント管理ソフト等を開発するNEST(東京都港区)は、ビルテナント情報管理システム「BICS」を提供してきたが、より幅広いユーザーのニーズに対応するため、PM会社向けの機能を追加した「BICS バージョン4・0」の提供を開始した。
「従前から当社が提供していた『BICS』は請求書の発行や入金管理、新規契約から更新・解約管理の3業務に特化しており、いわゆるビルオーナー・管理会社向けのサービスでした。一方、バージョン4・0は前述した3機能に加えて、オーナーへの月次報告書の作成機能や修繕管理機能、各物件の収支状況などを管理する物件管理機能など、PM業務をサポートする機能を追加しており、PM会社が活用できるようにしました」(代表取締役社長 中田 修二氏)
同システムの特徴的な機能として、一貸室に関わる様々な請求を科目ごとに請求先を設定することができる。例えば、賃料は本社、共益費や光熱費等の変動費は入居テナントである支店に直接請求する場合や、複数のフロアを別途賃貸契約しているケースで請求書を1本化できるなど、臨機応変に対応できる。こうした従来から備わっていた機能に追加して、ビルの収支表作成機能を充実させている。
「期間別の収益推移表や物件稼働率をはじめ、見積もり金額と業者に発注した金額で差がある時に、その差分を収益として計上できる粗利表も作成できます。また、賃料・共益費といった固定費は予算として計上し、予算と入金実績の一覧表を作成でき、様々な角度からビルの収支内容を分析できるようになり、今後の運営戦略に役立てるようになっています」(中田氏)