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サービスオフィス専用ビル「FIS御池ビル」竣工 クインテットの「オフィステリア」2拠点目が開設へ

2020.05.11 16:53

 京都市内でサービスオフィス「オフィステリア」を運営するクインテット(京都市中京区)は、最先端のビジネス環境を備えたサービスオフィス専用ビル「FIS御池ビル」を竣工した。6月より、同ビルを1棟活用したサービスオフィスの営業を開始する。
 国内のサービスオフィスの多くが、オフィスビルのフロアを賃貸してのサブリース方式で運営されている。施設も一般的なオフィスビルをコンバージョンしたものが一般的だが、同社は自社保有オフィスビルでの展開にこだわってきた。
 その皮切りとなったのが、2008年に河原町御池で竣工した「FISビル」。同ビル1棟を使ってサービスオフィス「オフィステリア」を開業し、全84室の家具・ビジネス機器付き専用オフィスの提供を始めた。ホテルライクなレセプションロビーやレンタル会議室に加え、50名収容可能な会員専用ビジネスラウンジ、各階のOAルームなどが好評で、常駐する受付秘書スタッフによる様々なビジネスサポートでも信頼を獲得している。
 今回、ここ数年にわたりオフィス不足が深刻な問題となっている京都市内中心部において、サービスオフィス専用設計の「FIS御池ビル」を竣工。「オフィステリア」2拠点目として、オフィス開設や移転、テレワークのためのサテライトオフィス等を求める企業ニーズに応える。
 新たに開設される「FIS御池ビル」は地上9階建て。3階から9階の計7フロアに全49室の専用オフィスを用意した。御池通に面し全面ガラス張りという同ビルは、京都でも希少な価値を持つ。
 先行する「FISビル」同様、専用ICカードによる堅牢なセキュリティシステムや、ネットワークセキュリティシステムといった最新の通信インフラを採用。計6名の常駐受付秘書スタッフにより、入居企業ごとのニーズに合わせた来客対応や電話応対、秘書業務・各種ビジネスサポートなどを提供する。また、2拠点合計133室という規模のサービスオフィスが京都中心部の至近距離に存在することから、入居企業間のビジネス交流機会の促進も促したい考えだ。
 昨今のコロナ禍によりテレワーク・事業所分散の重要性も示される中、オフィステリアでは保証金なし・最短3カ月からの契約が可能。契約日当日よりオフィスを開設することができる。京都府外に事業所を構える企業が京都市内にサテライトオフィスを検討中であれば、厚生労働省が支援する中小企業のテレワーク推進支援助成金の活用も可能だ。オフィスの内覧は今月18日からを予定している。




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