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リニューアル技術開発協会 給排水管改修に関する講習会を8月20日に開催
2013.08.12 16:39
リニューアル技術開発協会(東京都中央区)は、マンションの大規模修繕工事業務に携わる企業をはじめ、マンションの管理組合など居住者によって平成6年に設立。同協会は発足以来、ストック建築物の長寿命化、CO2削減という課題を解決するべく、低炭素社会の実現に寄与するリニューアル技術や省エネ効果実証技術の開発を展開。また、安全で快適な住まいを確保していくために必要なことを研究・精査し、会員同士の交流を図って成果の報告や情報を伝達する活動を行っている。その他にも、マンション管理組合やリニューアル工事に携わる作業員を技術的に支援することを目的に出版物の発行をはじめ、講習会や講演会を実施している。
同協会では、東京都江東区にある「古石場文化センター」にて「取り残された専有部分~マンションの給排水管改修工事の問題点~あなたのマンションは、大丈夫?」と題して、20日の14時~16時30分までセミナーを開催。同セミナーはマンションの給排水管改修工事で専有部分が取り残されている現状とその問題点を解き明かし、具体的改修工事の提唱を行っていく必要性を問いかける内容となっている。
「マンションの給排水管は目に見えない部分のため鉄管がどの程度、腐食しているのかどうか分からないので、漏水事故が生じて問題が生じていることに気づくこともあり、最悪の場合ではリニューアル後に判明し、再び直さなければならなくなったというケースも聞きます。なお、共用部分より専有部分の方が給排水管は細いので腐食の進行が早く、鉄管に穴が空きやすくなるため対策が不可欠です。昭和50年から平成10年まで給排水管に鉄管が使われているので注意が必要になります」(会長 望月 重美氏)
なお、同セミナーの募集人数は先着順にて100名までで申込方法は同協会のホームページから受け付けている。受講費用はテキスト代を含み、マンション管理組合役員および区分所有者の場合が1名につき3000円、それ以外のケースは1名につき5000円とのこと。