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K・Kファクトリー フィルムを超えたガラス用遮熱塗料 タカラトミーなど大手企業が導入
2013.07.22 16:35
K・Kファクトリー(千葉県八千代市)は、環境改善機能性塗料「サンライト・シールド」を用いて快適なオフィス環境の創出をサポートしている。同塗料は大手玩具メーカーのタカラトミー(東京都葛飾区)の本社ビル、東京スカイツリーの商業棟「東京ソラマチ」など、大手企業もこぞって採用しているのだ。
環境改善機能性塗料「サンライト・シールド」とは、端的にいえばガラス用の遮熱塗料である。窓ガラスに同塗料を塗布することで、一人が暑さを感じる近赤外線を65%以上カット。さらに紫外線を98%以上カットする。夏は明るさをそのままに熱気を軽減し冷房効果が向上。一方冬は熱エネルギーとなる遠赤外線を窓から放出させないので暖房効率が向上する。季節を問わず高い省エネ効果を発揮するのだ。
「夏季のオフィスの環境は28度設定が推奨されていますが、人が密集しているオフィスの体感温度は30度以上。作業効率が著しく低下する不快な環境にあります。サンライト・シールドを窓ガラス等に塗布することで、室内温度を2~3度ほど下げることができるため、空調に費やす電気代を大幅に削減することが可能です」(代表取締役 窪島 一人氏)
遮熱・断熱ガラスフィルムも同様の効果を発揮するが、曲面になったガラスにはフィルムを貼ることができず、複雑なガラスの形状では工期が長くなる。一方、同塗料は塗るだけなのでガラスの形状を問わず、施工期間も大幅に短縮できる。また、塗料のため、経年劣化が早そうだが、塗布後に塗料が完全硬化すると鉛筆硬度で4H相当になる。「気象変化による変色もなく、窓掃除を行っても傷がつきにくい」(窪島氏)ため、耐久年数は10年以上といわれている。同社責任施工の場合、5年間の品質保証付きだ。
開発したのは創進システム(岡山市東区)。関東圏の総代理店を同社が担当し、営業サポートはプロージングビズ(千葉県大網白里市)となる。