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大和ハウス工業 富山初のマルチテナント物流施設「DPL富山射水」6月着工へ

2020.05.25 12:41

 大和ハウス工業(大阪市北区)は6月1日、富山県射水市においてマルチテナント型物流施設「DPL富山射水」を着工する。着工に先立ち、5月18日に起工式を執り行った。
 「DPL富山射水」は、北陸(富山県、石川県、福井県)初のマルチテナント型物流施設。マルチテナント型物流施設とは、複数の企業の入居を想定した汎用倉庫で、テナント企業は建設費や維持管理費を抑えて物流事業を展開することができる。自社用に建設するBTS(Build To Suit=テナント専用)型物流施設と比べ事業開始までの期間を短くすることができ、物流ニーズの多様化により、急速に変化する事業環境の中でスピーディに事業を展開することができる。
 施設は全体で敷地面積4万1968㎡、延床面積2万1372㎡。入居社数は本棟常温倉庫に3社のほか、併設した危険物倉庫2棟に2社、最大5社のテナント企業が入居可能。常温倉庫の荷物搬出入には45フィートトラックが最大54台接車可能なトラックバースを設け、荷捌きなどにかける作業効率を向上できる。
 2棟の危険物倉庫は合計延床面積1922㎡で、石油やアルコール、動植物油などの燃えやすい液体(第4類危険物)を保管できるため、石油製品や化学品などを取り扱う企業も利用できる。
 立地は交通アクセスにも優れる。北陸自動車道「小杉IC」から約1kmと近接しており、富山県内のみならず北陸・東海へのアクセスも容易だ。
 大和ハウス工業は2002年以降、物流施設をコーディネートする「Dプロジェクト」を開始。251カ所・総延床面積約813万㎡の物流施設の開発を手がけている。




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