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インフェス 任意売却物件情報サイトがオープン
2013.07.08 17:03
インフェス(東京都新宿区)は、任意売却物件情報のみを紹介する不動産仲介サイト「任売市場」を7月1日にオープンした。任意売却物件の専門サイトとしては首都圏最大規模の物件掲載数という。
同社によると、数年来の景気低迷によってローン破綻が大幅に増加し、物件を売却するオーナーが大幅に増加。競売物件数も増加し、投資目的で購入する投資家に一般消費者が加わって「競売ブーム」ともいえる状況が続いているという。ただし競売には「入札制であり、購入できるか不透明」「物件の内覧ができず、欠陥などが確認できない」「占有者がいた場合、落札者が明け渡し交渉をしなければならない」などのリスクがある。
これに対し、任意売却物件は通常の不動産取引と同様に売主と買主の合意に基づいて売買されるため、競売物件のような問題が起こりにくい。しかも価格は競売物件とほぼ同等で、市場価格に比べ割安に取得できるため大きな関心を集めつつある。
しかし任意売却物件情報を専門に扱うサイトは多くなく、しかも一般物件並みの情報量を掲載するサイトはこれまで存在しなかった。同社の「任売市場」は写真や動画、地図などの視覚情報とともに詳細な物件情報を盛り込んだ任売物件情報を掲載。条件を登録しておくと、条件に合致した物件情報が自動的に配信される「自動マッチングシステム」を、任意売却専門サイトとして初めて採用した。
またサイト上では、物件の売却を検討しているオーナー向けに専門コンサルタントが物件の無料査定し詳細なレポートを提供する売却相談も受け付ける。任意売却の相談から買取、販売まで、まさに総合任売サイトといっていいだろう。