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シンドラーエレベータ 既設エレベーター向けの戸開走行保護装置発売
2013.06.17 17:17
シンドラーエレベータ(東京都江東区)は、既設エレベーター向けの戸開走行保護装置の販売を開始した。
同社の戸開走行保護装置は、エレベーターの稼働中、常に作動している巻上機搭載のブレーキとは完全に独立した形で機能する待機型のシステムとなっている。この総合的な戸開走行防止システムは、ワイヤーロープを直接制動する待機型ロープブレーキ、通常の運転制御回路から独立した戸開走行保護回路(戸開走行判定装置)、特定距離感知装置、かご戸及び乗り場戸スイッチ、の4つで構成されている。戸開走行を検知した次の瞬間には、2本の強力なバネを備えたロープブレーキが、二つ目のブレーキとして作動し、ワイヤーロープを直ちに挟み込み、かごを確実に制止させるシステムとなっている。
また、従来製品では適用できなかった定格速度や定格積載のエレベーターについても対応。これにより新安全基準に適用することとなり、結果として、既存不適格の状況を解消させる。戸開走行保護装置は、指定性能評価機関による性能評価を経て、新たに国土交通大臣より認定取得済みの装置となっている。
さらに、同社の戸開走行保護装置では、既設エレベーターの制御盤と巻上機の交換が不要となり、完全独立型のロープブレーキを含む戸開走行保護装置を追加敷設するだけで工事が完了。そのため工事期間が3、4日間程度にまで短縮されるという。
「お蔭さまで、既に社外より数多くの問い合わせをいただいております。引き続き、お客様のニーズにお応えできるよう努めて参ります」(新設・リニューアル営業統括部 部長 営業トレーナー 浜多 秀憲氏)