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ジアース 建築・管理オークションを新たにラインアップ

2013.06.17 17:19

 ジアース(大阪市中央区)は、昨年12月に先行リリースしたマザーズオークション2・0のβ版である「不動産オークション」に加え、「建築オークション」、「管理オークション」の全ての不動産取引のマッチングをインターネット上で完結できる「マザーズオークション2・0」を本格的にスタートした。
 「マザーズオークション2・0」は今までの「不動産オークション」に加えて、マンションやビルの新築・増改築・耐震工事・分離発注工事などの受注ならびに発注業務のシーンで活用できる「建築オークション」と管理組合の総会での管理会社選定から管理業務の分離発注まで管理業務の発注・受注の際に利用可能な「管理オークション」を新たにラインアップし、不動産業務をワンストップでソリューションするオークションマーケットを形成している。
 「マザーズオークション2・0」の参加者はREIT、ファンド、デベロッパー、ゼネコン、工務店、設計事務所、管理会社などが参加し、全てのオークション市場を会員登録料、出展料、入札料、全て無料で開放しており、落札時のみ定額の落札システム利用が発生するという。先行リリースしたβ版の「不動産オークション」には、不動産を継続的に購入するREITやデベロッパー、ハウスメーカー、マンション再販会社などの不動産会社が既に534社登録。さらに、同社が独自に企画運営している「CMネット」を「マザーズオークション2・0」と統合し、「建築オークション」の登録企業も約600社増加することを見込み、現時点において約1100社が「マザーズオークション2・0」を利用してもらえる体制が整っている。
 また、物件情報は全てクローズドに取り扱っているほか、オークションエンジンは、(1)競り上がり方式(2)入札方式(3)競り下がり方式(4)約定方式の4種類を用意し、オークショナーは、自社もしくはクライアントの要望や出展価格に応じたオークションエンジンを自由に選択することが可能となっている。
 その他にも、同社はオークションには不可欠なデューデリジェンスレポートの自動化を実現したサービスを展開。約1分というスピードで約60ページにも及ぶレポートが簡単な操作でインターネット上で生成、閲覧、プリントアウトが可能なので、不動産調査やクライアントへのプレゼン資料をはじめ、金融機関の担保査定ツールとして活用することができる。
 なお、同社では「マザーズオークション2・0」を通じ、不動産・建築・管理といった不動産の様々な取り引きや業務の利便性、効率性、合理性をイノベーションし、新しい社会インフラの構築を目指しているとのこと。




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