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パナソニックエコソリューションズ スマートマンションの実証実験開始
2013.06.17 17:23
パナソニックエコソリューションズ(大阪府門真市)は、急速な市場拡大が見込まれるスマートマンション事業の拡大に向けた技術検証とサービス開発などを目的として、関東および関西の同社従業員用社宅を活用したエネルギーマネジメント(エネマネ)実証実験を、6月中旬より本格的に開始すると発表した。
電力需給不安を背景に、電力の需給バランスを最適に図りながら、省エネや節電を無理なく実現するスマートマンションの需要が急速に加速すると見込まれている。同社では、この実証実験を通じて、居住者にとって便利で快適な省エネを実現するのみならず、電力需給ひっ迫時のピーク電力を抑制するデマンドレスポンス(需要家の消費電力量を調節することで、電力需給のバランスを図ること)にも対応する、スマートマンションの実現を目指すとしている。
この実証実験では、2年間にわたりデータを収集し、関東と関西における地域特性の差異なども含めた検証を行うとともに、デマンドレスポンスの実現に向けて、どのような情報やインセンティブを提供すると、居住者の無理のない節電行動の促進につながり、節電効果を最大化できるかを検証する。
実施する施設は、大阪府交野市と埼玉県さいたま市にある同社従業員用社宅2棟。約100世帯規模を対象とし、同社のエネマネ関連機器を導入したうえで実施する。