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岡村製作所 2時間耐火の収蔵庫扉を開発
2013.06.10 14:36
岡村製作所の収蔵庫扉が、日本セーフ・チェア共同組合連合会(東京都江東区)が制定する「金庫設備試験規格」の2時間耐火試験に合格した。収蔵庫扉としてこの試験に合格したのは初。
収蔵庫扉とは国宝や重要文化財などの保管室出入り口に設置される専用扉。試験は火災を想定した約1000度の加熱に対して、絵画などが変色・劣化しないよう庫内温度を80度以下に保つことが既定されている。試験合格の要因として同社では断熱効果の高い素材および構造を採用したことと、徹底した品質管理を挙げている。
また防盗性能も高く、百方変換ダイヤル錠とシリンダー錠の2重ロックとし、さらに扉の四方枠に防湿パッキンを設置することで高い機密性も実現した。床は段差の無いフラット構造で、収蔵品の出し入れも容易に行なえる。さらに庫内に閉じ込められた場合を考慮し、非常脱出機能も備えている。