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「ののあおやま民活棟」竣工 北青山三丁目まちづくりプロジェクトの核に

2020.06.01 16:04

 東京建物(東京都中央区)、三井不動産(東京都中央区)、三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)、青山共創(東京都中央区)の4社は先月28日、東京都港区北青山三丁目において推進中の「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト民活事業(ののあおやま民活棟)」が竣工したと発表した。
 同プロジェクトは、老朽化した都営住宅団地「青山北町アパート」を東京都が高層・集約化して建替え、創出した用地に段階的な民間開発によって複合市街地を形成するもの。
 「ののあおやま民活棟」は、同プロジェクトにおいて民間活用事業として位置付けられた事業。都有地を約70年間の定期借地によって借り受け、敷地面積7895㎡、延床面積3万4800㎡、地上25階地下1階、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造の複合施設を新築した。
 敷地内には大名屋敷跡という地形や水脈を生かした約3500㎡の緑地空間を整備。隣接する港区立北青山児童遊園、都営住宅建替事業外構部と一体化させ、連続した森の空間を創出している。また、今後開発予定の沿道一体型再開発事業とも連携し、更に緑地空間が連続・拡充される予定。
 建物1~2階には11月開業予定の商業ゾーン「ののあおやまショップ&レストラン」が形成される。「森の商店街」をコンセプトとし、飲食店舗・物販店舗・サービス業態等を誘致予定。1階には地域交流施設を設け、地域住民と共にエリアマネジメント活動の拠点として活用する。また、認可保育所も設置し、地域の待機児童問題の解消にも寄与する。保育所の開園日は、7月1日を予定。
 2~4階には全戸に見守りシステムを完備した総戸数49戸のサービス付高齢者向け住宅「ツクイ・ののあおやま」を整備。7月頃の入居を予定している。
 5~25階は229戸の賃貸住宅「クラス青山」。6月下旬頃の入居を予定する。テレワークスペースや、フィットネスルーム等の共用施設を備える。




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