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オリックス不動産 照明学会の表彰を3件で受賞

2013.06.03 13:24

 オリックス不動産(東京都港区)が手がけたプロジェクト3件が、照明学会(東京都千代田区)が主催する「平成24年度照明普及賞」「同照明学会東海支部長賞」「同照明学会東海支部奨励賞」をそれぞれ受賞した。
 「照明普及賞」は、その年に竣工した優秀な照明施設を表彰するもので、施設の企画、設計、施工などに功績のあった個人、法人、グループに与えられる。昭和37年から実施されており、賞の選考は視環境、照明技法、照明効果などの観点から総合的に審査され、対象となる照明施設は住宅、事務所、店舗、ホールなどの屋内施設から、屋外、交通、スポーツ施設まで広範にわたる。平成24年度は全国から195件の応募があり、79件が受賞した。
 「照明普及賞」を受賞したのは大阪府堺市に立地するマンション「ビックカーサ 境しらさぎ駅前」。持続可能な街づくりを推進するオランダを手本とし、地域や周辺環境と調和するカラーを使用した外観デザインや、街並みとの連続性を考慮した植栽を備えている。照明計画は平成21年御堂筋イルミネーションデザインコンペ1等などを受賞した長町志穂氏。コンセプトを「夕暮れにドラマのある街」とし、5つある庭はあちこちから光があふれ、陰影を演出しながらも暗がりがない。エントランスホールは間接照明やアッパーライトのほかに、ペンダントライトやダウンライトによる光の溜まりをつくることで陰影のある照明空間としている。光源はLRDを主に使用し、温かみのある電球色で統一されている。
 「東海支部長賞」を受賞した「蓼科グランドホテル滝の湯」は平成24年4月にリニューアルを行った老舗ホテル。高さ5・8mの天井から吊り下げられたバイキングレストランのパイプ照明や、間接照明でゆとりと温かみを感じさせるロビーなどが評価された。
 「東海支部奨励賞」を受賞した「ORE錦二丁目ビル」は、名古屋市錦に立地するオフィスビル。エントランスでは一体感を図るため、外部と内部の照明器具を統一した。またオフィス部は照度センサーによる室内照度の自動制御やLEDの導入による消費電力の低減を実施している。

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