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西日本旅客鉄道/富山ターミナルビル/ジェイアールサービスネット金沢 北陸新幹線開業に伴って駅高架下の開発を計画

2013.05.20 17:29

 平成27年春の北陸新幹線開業に向けて新幹線「富山」駅の工事が行われていると同時に駅前広場の整備が着実に進むほか、新幹線開業時から「富山」駅に乗り入れをしている路面電車の延伸が発表された。そうした背景もあり、西日本旅客鉄道(大阪市北区)では新幹線の利用者を迎えるにふさわしく、地域の利便性にも資する駅作りとして新幹線開業に伴い、駅構内および新幹線高架下に店舗開発が実施するとのこと。
 さらには、高架下開発に加えてショッピングセンターの「マリエとやま」についてもリニューアルを検討。昭和62年に開業した「マリエとやま」は地域の『働く女性に充実したライフスタイルを提案』するショッピングセンターを目指し、1階をはじめ、全フロアの改装を行う計画であり、新幹線開業に合わせて平成27年春の開業を予定している。ショッピングセンター「マリエとやま」の運営管理を行う富山ターミナルビル(富山県富山市)がAエリア(約2500㎡)の開発を実施し、通勤帰りに立ち寄って自分にあったものを選ぶ楽しさを演出した充実のコスメ・ビューティを用意するとともに、平日のランチや休日の買い物時など様々なシーンで選べることができるカフェ・飲食店が整えられる。その他にも、女性同士だけでなく、夫婦やカップルで買い物を楽しめるファッション・グッズ・ギフトなどが取り揃えられるようである。
 また、駅構内売店、コンビニエンスストア、飲食などの開発・運営を行うジェイアールサービスネット金沢(石川県金沢市)がBエリア(約300㎡)・Cエリア(約800㎡)を担当し、新幹線などを介して富山に訪れる観光客やビジネスマンに向けた土産物店はもちろん、駅を日常的に使用する利用者に向けたベーカリーやスイーツなどの店舗を導入し、高架下の開発が取り組まれることとなっている。なお、開発エリアCの開発面積には日本旅行(東京都港区)の移転を含むうえ、富山駅特選館は新幹線開業にあわせて閉館・撤去し、富山市が南口広場の整備を実施。具体的な開発計画については、今回決定したそれぞれの会社において検討が進められていくという。




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