週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

文化シヤッター バッテリー不要の既設対応タイプを発売

2013.05.13 17:30

 文化シヤッター(東京都文京区)では、火災時に自動で降下する防火シャッターの安全性を向上させるため、既設の防火シャッターに設置できるバッテリーが不要な省エネタイプの機械式危害防止装置「エコセーフ『既設対応タイプ』」を発売した。
 火災時に煙や熱を感知して防火区画を形成する防火シャッターには、自動閉鎖中に人が挟まれる事故を防ぐため、平成17年12月以降の着工物件から、危害防止装置の設置を義務づけるよう建築基準法施行令が改正された。しかし、同年以前に施工された防火シャッターについては、建築基準法施行令の適用外となることから、危害防止装置の未設置が安全面において課題となっていた。
 文化シヤッターが平成23年より発売している機械式危害防止装置「エコセーフ」は、従来の電気制御に変わる独自の機械制御により、バッテリーの設置を不要とした同社オリジナルの装置となっている。そのため、バッテリーの交換が不要となり、バッテリーを充電する際の待機電力も発生しないことから、エコロジーな環境配慮型装置として、採用の実績がある。
 今回発売した「エコセーフ『既設対応タイプ』」は、バッテリーの設置が不要で省エネを実現した「エコセーフ」の基本性能に加え、これまで既設の防火シャッターに危害防止装置を設置する場合に配線や配管等の付帯工事が必要であった従来品に比べて、施工性の向上と建物自体への負荷を軽減させたストック対応の機械式危害防止装置となっている。




週刊不動産経営編集部  YouTube