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JR東日本グループとの協業めざす「STARTUP STATION」開設

2020.06.22 17:22

 JR東日本スタートアップ(東京都新宿区)は17日、JR東日本グループとの事業共創をめざすインキュベーション拠点、「STARTUP STATION(スタートアップステーション)」を開設した。
 優れたアイデアや先端技術を持つスタートアップ企業などとともに、JR東日本グループが持つ経営資源を活用して新たなビジネスやサービスを創出することを目的にした施設で、これまで例のない事業共創特化型インキュベーション拠点となる。
 「STARTUP STATION」の立地は「高輪ゲートウェイ」駅より徒歩6分、「泉岳寺」駅より徒歩1分。今回の開設にあたり、JR東日本グループとの協業を希望する「STARTUP STATION」会員を募集する。会員は実証実験の実施を目的とした資金支援、オンライン配信環境の無償利用、専門家による事業成功のためのサポートなどを受けることができる。また同グループとの協業マッチングを推進するイベント「課題先行型ピッチ」により、協業のチャンスを広げることもできる。
 会員を支援する施策として特徴的なのが、「STARTUP INVESTMENT」だ。会員が発行する新株予約権付社債の引き受けなどで、グループが最大500万円の資金を提供する。実証実験でKPI達成が見込まれた会員には、資本業務提携を含めさらなる協業推進を約束。こうした支援策は日本初の試みという。
 また会員向けに、オンライン配信施設「STARTUP STUDIO」を整備する。オンライン配信設備を無償で利用できる環境を構築し、会員が臨場感ある動画配信による営業活動やイベントが開催できるようにする。
 「STARTUP SUPPORT」も無償で提供する。強力な外部パートナーが常駐し、事業戦略や資本政策、法務関連までを強力にサポート。専門家による成功のためのアドバイス、プラン作成支援を無償で受けることができる。
 さらに、課題先行型ピッチ「STARTUP PITCH」も開催。グループの抱える課題を公開するオンラインイベントを中心に定期開催し、会員との協業マッチングを推進する。
 会員となるためのエントリー条件は、同グループのアセットやノウハウを最大限に活用し事業共創を目指す法人・個人であること。年齢・国籍を問わず学生も応募が可能だ。




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