週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
伊藤忠 埼玉県吉川市に物流施設を開発へ 三郷エリア至近の物流適地にマルチテナント型
2020.07.13 17:03
伊藤忠都市開発(東京都港区)と伊藤忠商事(東京都港区)は、埼玉県吉川市においてマルチテナント型物流施設「(仮称)アイミッションズパーク吉川美南」を開発すると発表した。
同施設は伊藤忠都市開発の物流施設開発事業として5件目。敷地面積1万586㎡、延床面積1万7848㎡で、2022年4月に着工し、2023年9月の竣工に向け事業を推進する。
開発地は東京外環自動車道「外環三郷西IC」から約6kmの「吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業」地内で、JR武蔵野線「吉川美南」駅から約950m、徒歩約12分の場所に位置する。駅から徒歩圏内、かつ今後の区画整理で見込まれる住宅増加により、雇用確保においても優位性を発揮できる。
竣工後は、埼玉県を中心に物流事業等を展開する拓洋(埼玉県八潮市)の入居が決定している。
近接する三郷エリアは首都高速道路、東京外環自動車道、常磐自動車道の結節点として関東エリア全域をカバーし、特に東京都内及び埼玉県南部の大消費地へのアクセスに優れた立地。加えて2018年6月に東京外環自動車道が千葉県内まで延伸(三郷南IC~高谷JCT)したことでアクセスの利便性がさらに向上し、物流集積地としての様相をより強めている。
新型コロナウイルスの流行によって外出自粛傾向が強まり、Eコマースの利用が急速に伸びている。伊藤忠グループでは「生活維持に欠かせない社会インフラ」として改めて注目されている物流不動産の旺盛な需要を背景に、伊藤忠都市開発の総合デベロッパーとしての不動産開発ノウハウと、伊藤忠商事が総合商社として多岐に渡るビジネス領域や商流に携わっている強みを生かし、顧客や社会に寄与するべく、魅力ある物流施設の開発を行っていくとしている。