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ザ・デザイン・スタジオ クライアントが興味をもつデザインを形に
2013.03.18 16:13
ザ・デザイン・スタジオ(東京都千代田区)はオフィスを専門にしたインテリアデザインを展開し、日本におけるオフィスデザインの黎明期から45年に渡りマーケットリーダーとして実績を積み重ねている。
同社のクライアントは主に外資系企業が中心であったが、最近は日本企業への採用実績が増えているという。外資系もしくは日本企業ということは関係なく、オフィスにおいて本社と支店では役割の違いが求められるだろう。そうした視点からビルのありかたを考えた場合、多くの機能が凝縮した支店オフィスでは、ビルの一部の区画を賃貸する場合でも、エレベータホールから賃借エリアへの視認性がよく、来客や社員などの動線が機能分離できることが理想とされている。
「当社は日本マイクロソフト社の九州支店が『中洲川端』駅直上のオフィスビルに移転した際、設計デザインを担当しました。テナントの個性を演出できるようエレベータホール正面に配置された受付からオフィスの内部が見え、お客様に興味を持ってもらえるようなデザインにし、お客様へのホスピタリティとしてセミナーのお客様と一般のお客様の動線を工夫しました。社員の生産性向上という視点も重視し、様々なチームワークができるよう人数や用途を限定せずに多目的に活用できるような仕掛けを盛り込み、オフィスを長時間利用する社員が働くエリアに多くの窓面を配置しました。また、支店オフィスとしてマイクロソフトらしいデザインの一貫性を保ちながら、『博多らしさ』をデザインテイストとして加えました」(ストラテジック・プランナー 萬行 扶美氏)
なお、同社では日本マイクロソフト(東京都港区)のオフィスデザインをサポートし、品川本社オフィスをはじめ、数々の受賞歴を有しており、九州支店も平成21年に日経ニューオフィス賞を受賞しているという。