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三井不動産 スマートシティ化すすむ柏の葉
2013.03.11 17:09
三井不動産(東京都中央区)が主体となって千葉県柏市ですすめている大規模エリア開発「柏の葉国際キャンパスタウン構想」に基づいた「柏の葉スマートシティ」において、今春新たな施設が稼働をはじめる。3月5日には秋山活保・柏市長も出席して報道陣向けの発表会が開催され、会場となった「柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)」には多くの報道関係者が詰め掛けた。
今回公開されたのは、デジタルサイネージやカーシェアリングシステムに導入された電気自動車、未来の街の仕組みが体験できる「柏の葉スマートシティーミュージアム」など。「UDCK」をはじめ街の各所に設置されるデジタルサイネージは、平時は地域情報を、災害時には防災情報を自動で表示する。タッチパネル式で様々な情報を得られるほか地域のエネルギー使用量なども確認でき、省エネ意識の向上にも一役買いそうだ。本格稼働は3月31日からを予定している。またカーシェアリングに導入された電気自動車は、内蔵された電池を非常用電源として使用できる。今回は電源コンセントや照明などを備えた独自の「防災ステーションボックス」を2カ所に設置し、災害時には防災拠点となる。
こうした取り組みを分かりやすく体験できるのが、3月19日にオープンする「柏の葉スマートシティーミュージアム」だ。最新の映像技術を駆使し、街の仕組みやライフスタイルを伝える体験型施設となっている。