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「千里丘」駅直結35階タワマン計画 摂津市が大和ハウス、JR西開発などと推進

2020.08.24 17:42

 摂津市は2020年8月19日、「千里丘駅西地区第一種市街地再開発事業」の事業協力者として、大和ハウス工業(大阪市北区)ならびにJR西日本不動産開発(大阪市北区)、住友不動産(東京都新宿区)、関電不動産開発(大阪市北区)、大林組(東京都港区)からなる共同企業体を決定した。
 「千里丘」駅西地区は駅前の交通混雑や狭い道路に囲まれて建物が密集しているなどの課題を抱えており、再開発事業ではこれらの解消と駅前の賑わいづくりに向けて、駅前広場や道路、住宅、商業業務施設などの建築物を整備する。
 計画では、施行面積約1・5ha、敷地面積約7300㎡の用地を1.街区と2.街区に分け、1.街区には合計敷地面積6200㎡、同延床面積4万6000㎡の地上35階と地上3階の建物、2.街区には敷地面積1100㎡、延床面積2800㎡の地上5階の建物を建設。共同住宅や、商業業務施設、駐車場として使用する予定。
 35階建ての共同住宅は、JR東海道本線「千里丘」駅に直結した総戸数345戸の高層タワーマンションで、地震や強風に強い制振構造、摂津市の木「クスノキ」をモチーフにした外観を採用。また、商業業務施設は新設される駅前広場に面した配置とし、「千里丘」駅前に新たな賑わいを創出する。
 事業は2020年2月25日に都市計画を決定し、現在、事業地内の測量や建物の調査などを実施している。今後は事業協力者から「まちづくりコンセプトの作成に関する助言・提案」、「施設建築物の設計及び施工に関する助言・提案」、「施設建築物の管理運営に関する助言・提案」などの協力を受け、事業計画の作成を進めていく。
 事業期間は2021年~2028(令和10)年を予定している。
 なおこの開発は事業協力者による提案であり、計画については今後協議の上で決定される。




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