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サツドラ×デジタルハリウッド 北海道発 起業家エンジニア養成

2020.09.14 12:11

サツドラホールディングス(札幌市北区)は10月31日、エンジニア起業家を養成する「G’sACADEMY UNIT_SAPPORO」を開校する。デジタルハリウッド(東京都千代田区)が設立した起業家・エンジニア養成スクール「G’s ACADEMY」とともに、グループ企業であるシーラクンス(札幌市北区)が、北海道から「セカイを変える」起業家・エンジニアを生み出す挑戦を始める。

 10月に開校される「G’s ACADEMY UNIT_SAPPORO」(以下、「同アカデミー」)は、竣工間もないサツドラホールディングスの新社屋ビルに置かれる。3階建てのビルの1階には同グループが展開するドラッグストア「サツドラ北8条店」が6月10日にオープンしており、同アカデミーが使用する2階部分は会員制シェアオフィス「EZO HUB SAPPORO」や共有型オープンスペース「HUB SPACE」が9月末頃より順次利用開始予定。
 開校に先立ち、東京と札幌の2会場で会見が催された。
 サツドラホールディングス代表取締役社長兼CEO・富山浩樹氏は「『地域をつなぎ、日本を未来へ』をコンセプトにグループを運営しています。北海道を中心としドラッグストアを道内200店舗ほか、地域マーケティング事業や教育事業など、様々な事業を展開しています。人口が減少し既存マーケットが縮小してくなか、生き残り存続できる事業は何か。東京以外の地方は同じような課題を抱えている。地域を面でとらえて社会課題を解決していく必要があるのではないか。我々はそのようなところにビジネスで根付いていきたい。北海道の事例を日本全国に広げていけないかと、このようなコンセプトの事業展開になりました。ドラッグストアビジネスから地域コネクティッドビジネスへ、モノとサービス、地域にかかわるあらゆる人、モノ、コトをつないでいく、それをビジネスのアイデンティティにしていこうというビジョンを掲げています。既存の延長線上にないものを作っていきたいですね。この記者会見をまだ引越前の新本社ビルでやらせていただきたいと思ったのは、ここを象徴的な『場』としていきたい気持ちからです。この2階をインキュベーションオフィスとして出会いの場にし、シェアオフィスが入りライブラリーもあり、雑多な中で様々な企業が集まり当社の社員と一緒に新たなイノベーションを起こしていきたい、地域のイノベーターも集まり、競争や発見の場にしていきたい。今回のG’s ACADEMYの誘致も我々にとっては必然の出会いであり、この場から新しいイノベーションが北海道から生まれ、地域が世界を変えていく礎になれればと思っています」と語った。
   デジタルハリウッド(東京都千代田区)代表取締役社長兼CEO・吉村毅氏は「どこでも働ける、どこでもマーケットの対象になりえる時代になり世界がひとつのマーケットになっています。このG’s ACADEMY UNIT_SAPPOROから北海道、日本のみならず世界のデジタルトランスフォーメーションをけん引し、人々の生活に貢献し、変革をしていく人材が生まれていくと期待しています」とした。
 サツドラグループ教育事業を担当するシーラクンス代表取締役社長・藤澤義博氏はG’s ACADEMY UNIT_SAPPROを運営する。「これからの北海道で必要なのはやはり『人』。北海道は特に可能性がある地域だと思っています。いろいろな可能性を生かすのもやはり『人』です。デジタルの力を活用しながらやれることはたくさんあります。テクノロジーを使うことで不可能が可能になる、いろいろなことが実現できます。地方にいながら新しい学びができる。一人でも多くの方に参加してほしい」と話す。
 第1期は定員15名で期間は6カ月。受験生はIQテストとアイデアテストの2種から選択する。
 「近年は、企業内新規事業立ち上げのためにG’s ACADEMYへ通うケースも増加傾向にある。カリキュラムは東京で開催しているコースそのものを札幌でやります。起業家が生まれるところまで東京と全く同じクオリティ、同じ時間数、同じ労力をかけてほしい、本気で起業家になりたい方々に集まってほしい」(G’sACADEMY Founder児玉浩康氏)とのことだが、北海道生まれのユニコーンが世界へ向けて飛び出す日が楽しみだ。




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