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ブリヂストン旧横浜工場を環境配慮型物流施設に「DPL横浜戸塚」着工

2020.10.05 11:24

 大和ハウス工業(大阪市北区)は、神奈川県横浜市戸塚区の「株式会社ブリヂストン旧横浜工場」跡地において、物流施設「DPL横浜戸塚」を2020年10月1日より着工すると発表した。
 「DPL横浜戸塚」は敷地面積5万6373㎡、延床面積12万6155㎡、地上4階のマルチテナント型物流施設。賃貸面積は10万7867㎡で、最大16テナント、1区画6670㎡から入居が可能。機能面では、45フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れることができる、らせん状のランプウェイを採用。ランプウェイにルーバーを施すことで、トラックのライトが外に漏れにくくするなど周辺環境にも配慮していまる。またロボットを活用した自動化を想定し、大容量の電力を確保。ロボットの配置をしやすいよう、ケーブルラックも柔軟な配置ができる。トラックの導線も、画像認識がしやすく明暗部の影響を受けにくい中車路にした。さらに大和ハウスグループのダイワロジテック(東京都港区)がテナントに対して、AIやロボットなどの最新技術を導入した、作業効率を最大限に高める物流オペレーションの提案も行う。
 立地は横浜新道「上矢部」ICから約4km、横浜横須賀道路「日野」ICから約4・5kmと東名高速道路や圏央道にもアクセスしやすく、都心だけではなく東日本全域や東海地方にもアクセスできる。また2025年度に開通予定の圏央道)「(仮称)戸塚」ICから約1・2kmに位置し、将来的にはさらに利便性が高くなる場所だ。
 従業員の働き方改革支援としては、従業員専用の保育施設やカフェテリア、コンビニエンスストア、休憩スペースのほか、大和ハウス工業初の全館空調設備を完備。JR、横浜市営地下鉄「戸塚」駅から約2・7kmと通勤しやすい場所にあり、リクルーティングにも優位性を発揮する。従業員約1000人が雇用されることを想定し、乗用車383台、自転車86台の駐輪場も用意した。
 また、敷地に接して流れる柏尾川は、バードウォッチングや花見など地域住民にとって憩いの場。川添いに咲く桜が見渡せる敷地内の屋外デッキや、建物内のカフェテリアを地域住民に開放するなど、周辺環境に配慮した次世代型物流施設となる。 




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