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九電グループが物流不動産に進出 川崎市東扇島の冷凍冷蔵倉庫にファンド出資
2020.11.16 14:47
九電グループの九州電力(博多市中央区)と九電不動産(福岡市中央区)が、物流施設を取得するファンドへ出資する。
九電グループが物流施設事業に進出するのはこれが初めて。不動産アセットマネジメント会社である玄海キャピタルマネジメント(東京都千代田区)が組成する私募ファンドに対して出資し、物流施設からの賃料を原資とした配当収入を得ることで電気事業以外での収益獲得を目指す。
出資する物件は物流集積地である神奈川県川崎市東扇島に立地する冷凍冷蔵倉庫で、敷地面積5000㎡、延床面積1万6000㎡の地上5階地下1階。
グループでは物流不動産を、コロナ禍においても安定的な成長が見込まれている事業と位置づける。物流という新たなインフラ分野に取り組み、獲得した知見・ノウハウを将来的には九州域内の物流施設事業に活用し、九州地域の発展・活性化に貢献することを目指していくとしている。