週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

住みながら学ぶ”居住型教育施設”「シモキタカレッジ」12月1日開業

2020.11.24 11:16

 小田急電鉄(東京都新宿区)、UDS(東京都渋谷区)、エイチラボ(東京都渋谷区)の3社は、協働で開発を進めてきた居住型教育施設「SHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)」を12月1日に開業する。
 同施設は、小田急線地下化による遊休地を開発する「下北線路街」に立地し、「下北沢」駅からは徒歩3分。建物は敷地面積1267㎡、延床面積2512㎡の鉄筋コンクリート造地上5階建て。
 多様な背景をもつ居住者がそれぞれの高校・大学・職場などでの経験を持ち寄って学び合う総室数102室の「居住型教育施設」で、施設のみならず下北沢周辺エリアをキャンパスに見立てることが特徴。居住者が日々の生活や地域や企業との関わりの中で成長し、まちの活性化にも寄与することを目指す。
 教育面には、エイチラボ(HLAB)のノウハウを元に開発した「HLABカレッジ・レジデンシャル・プログラム」を導入。従来の学生寮とは異なり、選考された高校生から社会人までが一緒に住み、2年間(高校生は3か月間)の多様なプログラムを通して学び合う。交流が生まれるように、食堂やラウンジ、共有スペースを居室への導線上に配置。外部ゲストを招くフォーラムなどを定期的に開催するとともに、地域に根ざした施設として周辺地域に貢献する活動にも取り組んでいく。
 3社は同施設を皮切りに、協働して居住型教育施設をさまざまな都市に展開する「NODE CAMPUS PROJECT」も始動。事業を統括する小田急電鉄と、施設の企画・設計・運営を手がけるUDS、学び合う体験や空間を提供するHLABが、それぞれの強みを生かして取り組んでいく計画だ。




週刊不動産経営編集部  YouTube