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床・壁活用し広告宣伝・案内誘導を提案
2018.11.05 16:37
簡単施工・高発色のフロアグラフィック
イベント会場や商業施設などで、商品の宣伝や案内サインの役割を持った装飾を見たことはあるだろうか。シード(東京都千代田区)はラバーシートや不織布、タイルカーペット・貼って剥がせる吸着シートといった様々な資機材にオリジナルのビジュアルをプリントするフロアグラフィックを得意としている。
フロア広告などに用いられるサイン類はシールタイプが一般的であるが、シールは床面を傷つける恐れがあるほか、施工の手間もかかる。同社の手掛けるフロアグラフィックは置くだけの商材で、フィルムタイプはインクジェットプリントの表面に保護フィルム・液体コーティングを施した耐久性にも優れた商品。また、不織布タイプは生地を直接染色する昇華プリントによる商品で、フィルムタイプと同様に鮮明な発色が特徴となっている。同社代表取締役の宮川芳春氏は次のように話す。
「当社製品は自動車販売店のショールームでの宣伝広告や、金融機関のATMの前に設置されている『振り込め詐欺防止』の案内サインなどで幅広い実績があります。置くだけの商品ですので、場面に応じて設置や取り外しが誰でも容易にできる点をご評価頂いています」
また同社は床面だけではなく壁面も装飾・広告媒体として使用できるプリント壁紙の販売・施工も行っている。この「デジタルプリント用壁紙」は消臭と抗菌、2つのタイプをラインアップしており、消臭タイプは悪臭のもととなる成分が機能剤コーティングに吸収されることで分解成分と反応。無害でにおいのない成分に変化させる。抗菌タイプは抗菌剤を壁紙の表面に塗布するのではなく素材に練り込んでいる。そのため表面をインクジェットプリントしても効果が損なわれることはない。それぞれ高い効果を維持しながらも、鮮明なプリントで表現できる点が大きな特徴だ。商業用途のビルはさることながら、オフィスビルにおいても案内誘導や広告宣伝といった目的に応じて設置が容易な同社製品は使い勝手の良いアイテムといえるだろう。