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雨漏り診断士協会 雨漏り診断・対策のエキスパートを認定

2012.09.03 18:02

 建物の経年劣化に伴って発生のリスクが高まる雨漏り。NPO法人の雨漏り診断士協会(東京都新宿区)では、雨漏りの原因究明と適切な対処を行うための知識を持つ「雨漏り診断士」認定を通して、雨漏りによる被害の抑制及び技術者の職業能力開発への寄与を目指し活動を行っている。蓮見恵一理事長は同協会設立の経緯について次のように話す。
 「当協会は、1年の準備期間を経て、特定非営利活動法人認可を東京都から受けたのは、平成18年5月で、それ以前は、雨漏りの診断や対策を専門とする研究・教育機関は存在しませんでした。このため雨漏りの原因を究明するための正しい知識を得るには、現場で数多くの経験を積む他ありませんでした。そんな中、雨漏りでお困りの消費者を救う雨漏り診断士の育成を目指し、日本で初めての雨漏りに関する研究・教育機関として、当協会が設立されました」(蓮見氏)
 雨漏りに関するエキスパートである「雨漏り診断士」の認定制度は、申込み者に対して事前に同協会が作成した、専用のテキストが配布され、更に、講習が実施された後に、試験が行われる。これまでに14回の「雨漏り診断士」認定試験が実施され、受験者数延べ437名に対し登録済みの「雨漏り診断士」は255名。蓮見氏は「専用のテキストは、雨漏り診断に取り組む心構えから、構造、部材、雨仕舞、防水、塗装等に関する専門知識を盛り込んでいます。合格率が60%程度と若干難解な試験内容となっていますが、『雨漏り診断士』という認定資格がクライアントであるビルオーナーに対しての信頼の証と、診断士の『自覚と責任』の基盤となります。当協会では認定制度を行う他、有資格者のスキルアップのためのセミナーを定期的に開催し、技術や能力の向上に努めています」と述べている。




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