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イーソーコ総合研究所 「ジュリアナ東京」跡に独創的オフィス誕生 日経ニューオフィス推進賞を獲得
2012.08.20 12:06
通常のオフィスビルは既存設備や間取り、天井高等がある程度固定化されているため、テナントが思い描く自由気ままなオフィス造りに多少の制約があった。そんな中、広大な空間と高い天井を持つ倉庫をオフィス空間として活用する「倉庫ビル」に注目が集まっている。
倉庫・物流施設の総合コンサルタント事業を展開するイーソーコ総合研究所(東京都港区)は、独創的なオフィス環境を求めるテナントに向けて、倉庫リノベーション事業を推進している。このたび、同社が第3東運ビル(東京都港区)において一部設計、工事、監理を担当した広告会社TBWA\HAKUHODO(東京都港区)のMALオフィスが第25回日経ニューオフィス賞「推進賞」を受賞した。推進賞は104件の応募から上位13社のみに与えられた。
同オフィスは、バブル期に一世を風靡した「ジュリアナ東京」跡をオフィスへとリノベーションしたクリエイティブオフィスであり、完成時から多くのメディアに取り上げられるなど、注目された。受賞理由は「かつてジュリアナ東京があった倉庫空間で、それを生かし高度なセキュリティと創造性を生み出す空間を創出」していること。
TBWA\HAKUHODOは平成19年に、同じ第3東運ビルの5、6階に入居した際、イーソーコ総合研究所がオフィスレイアウトを総合監修し、倉庫リノベーションを実施。同年の第20回日経ニューオフィス賞の推進賞に加え、「経済産業大臣賞」、「クリエイティブオフィス賞」を受賞しており、今回で2度目の受賞となる。