不動産トピックス

編集後記

2012.08.13 15:56

 日本の夏は暑い。徒然草にも「家は夏を旨とすべし」とある。家を建てるときは夏の暑さに合わせなさいと、兼好が鎌倉時代に言っているのである。彼に言われるまでもなく、日本人は古来、気候や地勢に合わせて家を建ててきた。しかし技術の進歩は家造りにおいて、こうした要因を考慮に入れる必要をなくす方向へと進んできた。風の向きや日の射し具合、雨が降った時の水の流れ方、こうした要因を考慮して建てられた建物がその土地の風景と自然に解け合うのは当然なのである。夏がもっと暑くなって、景色に合った建物が増えればいいなと思うこの頃である。




週刊不動産経営編集部  YouTube