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ニセ1級建築士が神奈川でも見つかる 100件以上に関与か

2012.08.13 16:13

 国土交通省は7月31日、神奈川県の男性2人が1級建築士と偽り建築確認の申請などを行っていたと発表した。これを受けて神奈川県は同日2人の氏名を公表。県によると2人が1級建築士であると偽って関与した建築物は県内に104件に上るという。建築基準法が定める完了検査を受けていない物件もあり、県では安全確認を進めるとともに告発する方針だ。
 県によると、2人は相模原市の建築設計事務所に勤務する2級建築士・石岡秀逸氏と平塚市の設計会社役員・松本守正氏。報道などによると石岡氏は平成5年から23年にかけて合計84件の建築物に「一級建築士」として関った。法令上、1級建築士の資格が必要だったのはこのうち4件で、石岡氏は同じ事務所に所属していた1級建築士の免許証に自分の氏名を貼り付けて偽造。建築確認申請書に添付して検査機関に提出するなどしていたという。
 同省の調べでは三重県の3人などと合わせ、これまでに見つかったニセ1級建築士は5人。引き続き調査を続ける方針という。




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