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松屋銀座 屋上ウェブラジオ放送局から情報発信

2012.08.13 16:15

 東京・銀座の百貨店「松屋銀座」(東京都中央区)屋上にウェブラジオ放送局「銀座ソラトニワ」がオープンした。パソコンやスマートフォンを通して視聴するウェブラジオの放送局から、銀座の地域についてや日常生活に役立つ情報などを発信している。
 このように屋上からウェブラジオ番組を放送するのは、百貨店としては初めての試みである。434㎡という屋上スペースには、いすやテーブル、植物を植え込んだプランターなどを設置し、新たな憩いの場として提供されている。
 かつて「松屋銀座」の屋上には、屋上遊園地「プレイランド」が運営されていた。だが平成14年に閉園。その後は緑化を施した休憩や喫煙のスペースとなっていた。ウェブラジオを発信する「ソラトニワ銀座スタジオ」を運営するのは、さまざまなイベントプロデュースなどを手がけるノスプロダクター(東京都渋谷区)。同社が「松屋銀座」の屋上にテナント入居したような形でラジオ専用ブースを設置、運営している。
 「ソラトニワ銀座」がオープンした6月29日には、記者会見とともに、屋上内の特設ステージで公開で生放送を行った。
 また、ウェブラジオ視聴のためのアプリケーションを活用して、銀座地区の店舗限定の特典チケット「ソラトニワチケット」を入手できる。近隣の店舗の協力を得て、地域活性化にも一役買う。
 情報発信拠点や憩いの場としての「ソラトニワ銀座」オープンにあたり、同百貨店は「百貨店離れが進んでいる30代女性をメーンターゲットとしいています。前年比で3~4ポイントの入店客数の増加を目指しています」としている。




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