不動産トピックス
不動産業界最新ニュース
2012.05.07 11:25
東京急行電鉄/東急百貨店 「渋谷ヒカリエ」4月26日オープン
東京急行電鉄(東京都渋谷区)は、4月26日、「渋谷」駅に直結する構想複合施設「渋谷ヒカリエ」をオープンした。また同日、東急百貨店(東京都渋谷区)は、「渋谷ヒカリエ」内において展開する約200のショップを擁する商業施設「ShinQs(シンクス)」をオープンした。 セレモニーでは、東京急行電鉄の取締役社長・野本弘文氏や、東急百貨店の取締役社長・二橋千裕氏らによるテープカットが行われた。午前10時には、およそ4000人が並び、オープンを待ち望んでいた。24日には、オープンに先立ち報道関係者に対する内覧会が行われ、野本氏は「『渋谷ヒカリエ』として、これまでにない話題性のある渋谷の新しい文化が発信されることとなるでしょう。国内外から多くの人に訪れてもらい、長時間滞在してもらいたい」と語った。
高さ約182・5m、延床面積約14万4000㎡という規模の「渋谷ヒカリエ」は、今後も「渋谷」駅周辺で進められる予定の再開発計画のリーディングプロジェクト。17階から34階の高層階はオフィスフロアとなっており、同日のオープンに先立ちディー・エヌ・エーが入居するなど、すでに稼働を開始していた。
「渋谷」駅周辺で予定されている再開発は、オフィスフロアの供給についても進められる計画とされているが、東京急行電鉄の担当者は「トレンドに対応するような成長企業などをターゲットとして、次の時代に応じた開発を考えていきたい」と、今後の戦略について話していた。
阪神電気鉄道/阪神不動産 高架下の商業施設のリニューアル工事に着手
阪神電気鉄道(大阪市福島区)および阪神不動産(大阪市福島区)は、阪神なんば線「尼崎」駅の高架下商業施設「尼セン」のリニューアル工事を4月23日から着手。リニューアル後は駅利用のついでに寄り気軽にいつでも利用できる商業施設を目指し、今年の11月末頃に1期オープン(約30店舗オープン)、平成26年5月初旬にグランドオープン(約10店舗オープン)を予定している。
テナントの構成は、これまでの専門店に加え、食品スーパーマーケットが売場面積拡大のうえ再出店するほか、駅の利用者や周辺居住者の方々の日常のニーズに応えて、利便性を向上させる約40店舗が新たに出店するという。
なお、商業施設の概要は鉄筋コンクリート造の3階建てで、建物面積が約5500㎡、店舗面積は約3500㎡となっている。
青参/チームパズル シェアオフィスで空室を有効活用
不動産コンサルティング業務を展開する青参(東京都港区)では、ビルの空室対策の一環として港区芝浦にシェアオフィス「パズル芝浦」を昨年開業。同社及び「パズル芝浦」の運営を行うチームパズル(東京都港区)の代表取締役を兼務する小川猛志氏によれば、オープン間もない東日本大震災直後は会員数が伸び悩んでいたものの、昨年夏ごろからシェアオフィスの利用者数が伸びているということだ。
「開業にあたっては『田町』駅を中心とした芝浦エリアのマーケティングを行い、周辺にお勤めの方やお住まいの方の需要を見込んでいましたが、開業すると、こうした需要だけではなく他のエリアからの利用者も非常に多いことが分かりました」(小川氏)
同社は不動産コンサルティング業務を通じて、利用者が満足する空間の提供に関するノウハウを蓄積しており、そのノウハウは「パズル芝浦」にも生かされている。室内の床やソファ・机などの什器類はグレード感のある落ち着いた色合いとしつつも、植栽や絵画なども配置し女性にとっても落ち着ける空間を目指しているという。また、受付は原則女性スタッフが応対にあたり、女性も気兼ねなく利用することができると小川氏は話す。
「利用者のライフスタイルに応じて時間帯ごとの料金設定も用意し、月額2100円(税込)からの利用が可能です。アクセスも良く、会社登記もできますので起業家の方にも好評の声を頂いています。ビルの空室活用の一つのアイディアとして、今後もオーナーからの要望を頂けば『パズル芝浦』のようなシェアオフィスのご提案をしたいと考えています」(小川氏)
日本ビルメンテナンス協会/日本ビルエネルギー総合管理技術協会 総勢8名の講師を招いて省エネ対策を指南
4月25日、東京都墨田区の「オリナスタワー」で、「2012年・節電・省エネ・省コストセミナー」が開催された。主催は日本ビルメンテナンス協会と日本ビルエネルギー総合管理技術協会。
昨年は東京の1カ所のみだったが、今年は大阪、福岡でも開催。総勢8名の講師を招き、国の今後のエネルギー政策や、昨年の節電に関するアンケート結果やテナントビルでの節電・省エネ実施事例から見える今後の課題など、多彩な内容となった。
セミナー終了後、主催側の担当者は次のように話した。
「まもなくやってくる本格的な節電シーズンを迎えるにあたり、GW前の今の時期に開催することは必要不可欠との思いから、開催を実現させました。ビルは、実際に人が生活して働く場所です。ビル内での省エネには、まだまだ伸びしろがあり、より効果的に行うことができるはずです。そのような省エネの実現の手助けになればと思い、多くの講師の方を招き、このようなセミナーを開催しました」
西日本鉄道 開業後はじめての改修を実施
西日本鉄道(福岡市中央区)が運営する商業施設「チャチャタウン小倉」は、平成24年2月から6月にかけて開業後はじめてのリニューアルを実施。「気軽で楽しいチャチャタウン」をコンセプトに58店舗のうち34店舗を改装し、うち8店舗が新規出店となっており、幅広いシーンにあわせた店舗を多数ラインアップしている。
なお、店舗のリニューアルに加え、施設の共用部分をLED照明を一部導入するなど環境に対応した改修を取り組んでいる。イベント広場は緑に囲まれて開放感あふれる環境を演出するほか、2階には季節の花が咲く緑のカーテン、3階のウッドデッキにエコウッドを採用。
また、フードコートはテラス席を設置し明るく清潔感のある空間を提供するという。その他にも内装と機能の充実を図るためにトイレのリニューアルをはじめ、バス停から雨にぬれずに来館できる上屋の設置やエレベータ増設などに取り組んでいくこととなっている。