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三菱地所とミュージックセキュリティ-ズが支援 しなの鉄道の車両更新へファンドを組成し資金調達
2021.01.12 11:48
三菱地所(東京都千代田区)とミュージックセキュリティーズ(東京都千代田区)が、しなの鉄道(長野県上田市)の活性化に向けた取り組みを開始する。
ミュージックセキュリティーズはしなの鉄道の車両更新に向けたファンドを組成。ファイナンスを通じて鉄道における環境性能の向上に寄与するとともに、地域の足である第三セクター鉄道会社を支え、地域の人口増加や活性化につなげていく。なおファンドは1月14日に募集を開始する予定。
今回組成されるファンドは期待リターンの異なる複数の金融商品を組み合わせ、法人や個人から資金を調達するスキーム。第三セクター鉄道に向けたファンドの組成は国内初となる。投資家は社会的リターンだけでなく経済的リターンを得ることも可能なため、しなの鉄道への持続的な支援につながることが期待される。
ミュージックセキュリティーズは、2008年に三菱地所が運営するベンチャー支援施設に入居。以降三菱地所と各種事業で協業を進めており、今回の取り組みもその一環。両社は、地域社会の要請に応じ、しなの鉄道沿線活性化に向けた地元企業支援を継続的に推進していくという。