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東京ガス 「東京ガス平沼ビル」建替えに伴い各種省エネ設備導入 空調によるCO2排出量が約34%削減の見込み
2011.10.17 16:14
東京ガス(東京都港区)は、横浜市西区の「東京ガス平沼ビル」において、2棟の事務所ビルを統合し、地上5階建ての中規模事務所ビルへの建替えを実施する。平成24年2月に着工し平成25年3月に竣工する予定である。建替えにあたっては、再生可能エネルギーの活用、空調設備の最適な組み合わせ等により、従来のナチュラルチラー(ガス吸収冷温水機)だけを用いた一般的な空調システムと比較して、空調によるCO2排出量を約34%削減できる見込みである。また、ガスコージェネレーションシステムやガス空調の導入効果によって、従来型の電気熱源のビルと比較してピーク電力を約61%削減できる見込みである。
建替え後の「東京ガス平沼ビル」の延床面積は7221㎡。主要省エネ設備としてはソーラークーリングシステム、コージェネレーションシステム、デシカント空調機を含む空調システム、放射冷暖房システム、高効率GHP、太陽光発電パネルとなっている。ソーラークーリングシステムは、年間を通した日中の定常負荷に対応し、主として通路や窓際等、通常人が存在しない領域の空調を行う。また、夜間あるいは日中の定常負荷を越えた変動負荷への対応としては、超高効率ガスエンジンヒートポンプ「GHPエグゼア」等を導入し、人が執務をする領域の空調を行う。「GHPエグゼア」は部分負荷での効率が高く、変動負荷への対応に適していることから、快適性を保つきめ細かな運転が可能となっている。