不動産トピックス
クローズアップ ソーラーLED編
2011.09.19 10:24
今夏の節電対策として注目を集めたLED照明と太陽光発電が一体化した「ソーラーLED」。太陽光を電気に変換し、夜間に自動点灯。配線不要で設置も簡単。消費電力0という高い省エネ効果を発揮するソーラーLEDを活用してみてはいかがだろう。
東和産業 外壁や路面に埋め込むタイルのようなソーラーLED
LED機材の企画製造販売を行う東和産業(さいたま市大宮区)では、外構用LED照明器具「ソーラーブリック」を展開している。
太陽光発電によって自動点灯する同製品。見た目は外壁などに用いるブロック状で、内部にソーラーモジュール、高輝度LED、制御基盤などを内蔵。太陽光を受けて蓄充電し、一定の暗さになると点灯する仕組みだ。既存のアスファルト道路や舗道、ビルの外壁などに埋め込む形で施工するのだが、バッテリー交換や配線工事が不要なので設置も簡単。路面にはめ込むケースに備え、荷重耐性を強化し、約1トンの荷重に耐える。また、設置場所の選択肢を広げるため、軽量かつ薄型にしている。大きさは約20cm角のものと、約10cm角のものの2種類を用意。高輝度LEDのカラーは5種類あり、さらに、ライトの表面部に文字やデザインを意匠することができ、誘導灯やサインにも最適だ。
「視認性と意匠性が高く、商業ビルやデザイナーズマンションのエントランスや駐車場などに主に導入されています。内蔵されている蓄電池の性能が高く、連続発光時間の長さが自慢です。晴天時5時間で満充電になり、48時間の連続点灯が可能です」(同社環境製品営業部 営業主任 柴崎 俊之輔氏)
小林電機商会 防犯効果も期待できる光るポスト
LED機器をはじめ、各種電気機器の販売卸を手がけている小林電機商会(神奈川県鎌倉市)は、防犯効果なども期待できる、実用性の高い「ソーラーLEDポスト」の販売を今年12月頃から予定している。
シルバーを基調としたメタリックな質感がスタイリッシュな同製品はデザイン性の高さも魅力のひとつだが、最大の特徴は、ネームプレート部下部にソーラーセルとLEDを内蔵しており、暗くなると照度センサが反応し、自動的にネームプレートがほのかな明かりを発する「ソーラーLED」を搭載した点にある。太陽光で発電するため、電池交換などの手間が省けるだけでなく、夜間にプレート部が発光するので、防犯効果も期待できる。同製品の販売を手がける小林電機商会の代表取締役を務める小林隆人氏に同製品の特長を聞いた。
「内部のバッテリーボックスに充電式の単三型ニッケル水素電池をセットし、日当りのよい場所に設置するだけです。ソーラーセルが太陽光を電気に変換し、約8時間で満充電になります。当製品は配線が不要なので、設置方法も4本のビスで壁などに固定するだけですから、様々な場所に設置が可能です」
また、ソーラーセルがポスト前面についているタイプや、天井部についているタイプ、さらに、鍵の有無など、様々な仕様を取り揃えており、用途によって選択肢が広いのも魅力でもある。
「郵便物の盗難防止の観点から、ポストの投函口が狭いのは全世界共通なのですが、日本では、付録付き雑誌などの分厚い郵便物が多いため、日本仕様として投函口を広くした製品も取り扱っています」(小林氏)
サインモール 不日照日が続いても点灯する屋外看板用照明
屋外広告機材の販売会社であるサインモール(東京都豊島区)は、ソーラー発電とLEDライトを組み合わせた屋外看板用ソーラーLEDサイン「ソーラーサインシステム」を展開している。
同システムは、LEDスリムライト、ソーラーパネル(コントローラーBOX)、バッテリーを組み合わせた屋外看板用のLED照明。通常、屋外看板に照明器具を設置するには、配線工事が必要となるが、同システムは看板と一体化させることで配線工事が不要。また、太陽エネルギーと省電力LEDを併用したことで電気代が不要になり、ランニングコストの軽減を実現しつつ、CO2排出量は限りなく0に近づけることも可能。エネルギー効率に優れたソーラーパネルを採用し、省電力でありながら十分な明るさを兼ね備えた長寿命のLEDの選択など、同システムは環境との調和を意識している。同社の専務取締役を務める関口氏によると「日中に十分な日照を得られなくても随時蓄電された電力をバッテリーから供給するため、不日照日が続いても点灯させることが可能です。また、1日の点灯時間はタイマーで設定でき、設定する時間の長さに応じてシステムの規模を増幅できます」
日照時間や照明点灯時間、看板のサイズや設置場所などの条件にあわせ、ソーラーパネル4種類とLEDライト2種類を組み合わせる同システム。ソーラーパネルやバッテリーの設置数を増やすことで、建物の壁面などの大規模なサインにも対応可能だ。