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三菱地所 実証オフィスでの省エネ効果を公表
2011.07.18 17:30
三菱地所(東京都千代田区)は、千代田区丸の内の「新丸の内ビルディング」内「エコッツェリア」にて、「次世代低炭素型技術実証オフィス」を設け「LED知的照明システム」と「輻射空調システム」を世界で複合導入し、15カ月にわたり実証実験を実施した。その結果、約30%の消費電力削減効果が得られたことを発表した。
実験の結果によると、実証オフィス内の照明・空調搬送・コンセントにかかわる年間消費電力は8061kWhとなり、標準的なオフィスに比べて32%の削減効果が認められた。今回導入された「LED知的照明システム」は、就業者が最適と感じる照明環境を自ら創り出し、大きな節電効果と執務中の快適性・知的生産性が両立可能であることが実証された。また、天井および壁面に水を通す「輻射空調システム」の導入によって、送風主体の従来空調機に比べ、局所的温度差が抑えられるほか、不快な送風音や気流等も軽減され、均質で安定した空調環境が実現されている。