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ハイネスコーポレーション 123戸のシニア向け分譲マンション販売開始 西宮の高級住宅地に
2021.02.01 10:56
ハイネスコーポレーション(大阪市中央区)は、シニア向け分譲マンション「マスターズマンション苦楽園 中楽坊」の販売を1月23日に開始した。
同社は2005年よりシニア向け分譲マンションの企画・開発・販売を手がけており、これまでの実績11棟・1700戸以上は、関西圏ではトップ。シニア向け分譲マンションは利用権契約方式の有料老人ホームや賃貸借権方式のサービス付き高齢者向け住宅と異なり、購入者に所有権が発生するので、運営者の都合により退去・居室移動させられるリスクがなく、配偶者や子供などに相続・生前贈与が可能なのがメリットだ。
今回、販売を開始した「マスターズマンション苦楽園 中楽坊」は、中楽坊ブランドとしては4棟目の物件となる。関西屈指の高級住宅地である兵庫県西宮市の苦楽園エリアに位置し、総戸数は123戸。住戸専有面積は約44m2~約107m2。最多価格帯は4400万円台。入居開始は2022年6月の予定。なお、同社と大豊建設(大阪市中央区)が50%ずつ出資したマスターズコンフォートが事業主となる。
「『中楽坊』は、有料老人ホームなどの一般的な高齢者住宅とは異なり、要介護・要支援認定を受けていない元気な高齢者を対象にしています。最近の購入時の平均年齢は70歳で、子どもが親に購入を勧めるケースも増えています。また、セカンドハウスとして購入して土日だけ滞在する人も少なくありません。こうした人たちが、心身共に健康で充実した生活が送れるよう、ハード面・ソフト面の両方で、一般の分譲マンションとは異なる様々な工夫がなされています」(ハイネスコーポレーション コミュニケーション企画室、川口 雅裕氏)
ハード面では、天然温泉の露天風呂も備えた大浴場やレストラン、将棋や囲碁など趣味の場として活用できるカルチャールーム、ヨガや体操用のアクティブ・サロン、楽器演奏やカラオケが可能なスタジオ、入居者自身が蔵書を持ち寄って作り上げるライブラリーなどを1階の共用スペースに配置し、入居者同士が自然に集い、交流できる環境を整えている。
ソフト面では、生活支援や健康相談、体調急変時の対応に当たるスタッフ「ライフ・アテンダント」を配置する。このライフ・アテンダントがマンション内のサークル活動やイベントにも積極的に係わることで、マンション内の良質なコミュニティー形成を図る。
同社では、今後もシニア向け分譲マンションの供給を進めていく計画で、3月には「マスターズマンション吹田千里丘 中楽坊」の販売を開始する。