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ソニー 「ソニーシティ大崎」竣工に伴いオフィス集約
2011.06.27 15:03
ヒートアイランド現象緩和するさまざまな環境対策を採用
ソニー(東京都港区)は、品川区大崎の旧「大崎西テクノロジーセンター」跡地に完成したオフィスビル「ソニーシティ大崎」に、7月より入居を開始する。
「ソニーシティ大崎」はJR「大崎」駅よりペデストリアンデッキで直結しており、着工は平成21年2月。敷地面積は約1万6560㎡、建物規模は地上25階地下2階塔屋1階、延床面積は約12万4041㎡。同ビルにはソニーを中心としたグループ社員約5000名の入居を予定しており、コンスーマープロダクツ&サービスグループホームエンタテインメント事業本部、共通ソフトウェアプラットフォーム、ソフトウェア設計本部・ソフトウェア設計技術センターの一部、および研究開発プラットフォーム、技術開発本部が7月より順次入居する。同社はテレビ・ビデオ・ホームオーディオ事業を担うホームエンタテインメント事業本部の全部門が1カ所に終結することにより、連携を強め商品力強化に努めるとしている。
また、同ビルの壁面に採用した「気化冷却外装『バイオスキン』」システムは、水が気化する際に周囲の熱を奪う性質を利用して外部の空気を冷却することで、ビル内部の空調負荷を軽減するとともに、ヒートアイランド現象に対して建物自体が効果を発揮する世界初の試みとなっている。加えて、大容量の蓄電池により、夜間に貯めたエネルギーを空調やその他の設備に活用することで、昼間に使用する電力の約3分の1を抑制することが可能となっている。