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東京建物 南池袋二丁目A地区第一種市街地再開発事業 豊島区新庁舎との一体開発による免震構造のビル 東京都知事から権利変換計画の認可を受ける

2011.05.16 11:28

 東京建物(東京都中央区)が参加組合員として参画している、南池袋二丁目A地区市街地再開発組合が東京都豊島区南池袋二丁目で施行している「南池袋二丁目A地区第一種市街地再開発事業」において、4月28日に東京都知事より権利変換計画の認可を受けた。
 本事業は東京メトロ有楽町線「東池袋」駅から徒歩5分、JR線・西武池袋線・東武東上線「池袋」駅から徒歩8分の立地に、「未来をリードする文化・環境都市」のコンセプトのもと、まちづくりを牽引するプロジェクトとして進めている。
 豊島区の新たなシンボルともなる計画建物は、東池袋から延びる地下道に直結した高層ビルとなり、1・2階は店舗および事務所、3階から9階は豊島区新庁舎とし、11階から49階は住宅(約430戸予定)にて構成し、それぞれが独立した動線計画となっている。
 なお、当組合には参加組合員として、東京建物をはじめ、財団法人首都圏不燃建築公社(東京都港区)が参画し、従前権利者が取得する住戸を除いたマンション部分を取得、販売する予定である。
 その他にも、環境面では、ファサードとして樹木の葉のように建物を覆う「エコヴァール」を提案しており、エコヴァールを構成する葉(パネル)の機能として、太陽光発電や緑化、日よけルーバーなどを多用し、特に新庁舎部分では屋上部分などを活用した「豊島の森」なども計画している。
 防災面でも中間階免震構造を採用し、建物全体の耐震性を向上させるほか、災害時に備えた非常用発電設備(法定上の設備)を導入することになっている。




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