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九州大学/NTTアーバン/西部ガス 団地再生に向け共同研究を開始
2021.02.15 12:15
九州大学大学院芸術工学研究院(福岡市南区)、NTTアーバンソリューションズ(東京都千代田区)、西部ガス(福岡市博多区)は8日、三者協力のもと都市型集住環境の再構築をめざし共同研究を開始。団地の再生に乗り出す。
高度経済期に作られた住宅団地は、現在国内に5000近く存在。その多くは建物の老朽化が進んでいることに加え、現代の生活スタイルやバリアフリーに対応していないものが多く、時代に即した住環境の再構築が求められている。
再構築にあたっては一般的に建て替えや大規模修繕といった方法がとられるが、実施には住民の合意形成、法的規制解決、資金確保などが必要。そのため、実施に至らないまま老朽化や空き家化が進行するケースもあり社会的な問題となっている。三者はこの問題の解決のため、各者が蓄積してきた知見・技術を生かし、産学一体となって住民に寄り添った団地再生の実現をめざす。
九州大学は、建築計画学(田上健一研究室)や都市計画学研究の知的財産を生かし、都市・建築に関わる計画・技術・社会・制度等に関して研究を行う。NTTアーバンソリューションズは、グループで培った都市開発に関わる実績を活用。都市・建築に関わる技術・マーケティング等に関する知見を研究へ反映する。西部ガスはタウンマネジメントの実績を生かし、都市的集住環境の再構築に関わる住民コミュニティの醸成、合意形成に向けた方策等で貢献する。