不動産トピックス
今週の一冊
2021.03.01 10:42
著者:泉 貴嗣
発行日:2021年1月1日
発行:技術評論社
価格:1780円(税別)
「SDGs」=「持続可能な開発目標」は2015年に国連で採択されたというが、わが国にはいまだSDGsを意識するどころか、正確な内容を把握している層は薄いようだ。
本書は「SDGsとは?」に留まらず、「ではどうすればいいのか」までを懇切丁寧に解説する。
17の目標、169のターゲット、244の指標が認定されているSDGs。
およそ社会の課題すべてを解決できるはずなのだ。とはいえ、「頭では分かってるけど」のパターンだろうか、絵に描いた餅のような目標だ。例えば目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」。誰もがなくしたいが、身近に関わっていなければすべて対岸の火事のように眺めたり眺めなかったりしているのではないか。
本書では「どうすればいいのか」の最初の一歩だけでなく、ビジネスの進化も説く。国が何とかするものではなく、経営課題の問題なのだ。ビジネスの進化が必要とされているということだ。
「この本は『応用』が前提の内容になっています」、「学んでも実践しなければ『無意味』です」という。
すべての読者が、これを自身に向けられた言葉として受け止めよう。ビジネスに生かすことを社会に生かすことと同義で考えよう。