不動産トピックス
ホテル運営会社次の一手を探る
2021.03.01 10:49
サンケイビル/リアルゲイト ホテル&ホステルのDNA引き継ぐラウンジ付きオフィス誕生
サンケイビル(東京都千代田区)とリアルゲイト(東京都渋谷区)は、東京メトロ日比谷線「秋葉原」駅徒歩6分に位置する「GLEAMS AKIHABARA(グリームス秋葉原)」と、都営新宿線「馬喰横山」駅徒歩2分に位置する「GLEAMS NIHONBASHI(グリームス日本橋)」を3月にオープンする。
サンケイビルが展開するゲストハウス型ホテル&ホステル「GRIDS」シリーズであった2棟を、ラウンジ・会議室・スカイテラスを共用部に併設したクリエイティブオフィスへコンバージョンを行った両物件。専有区画はシャワーブースを備えるホテルの客室を生かした19・65~58・20㎡の「リビングスタイルオフィス」、水回りを含めてワンフロアを専有できる「ミドルオフィス」など、多様なニーズに応える複数のプランを用意している。
施設入居者とゲストのみが利用できる共用ラウンジ及び予約制会議室は、「グリームスオリジナルオーガニックティー」をはじめとするカフェドリンク、健康面が配慮された完全栄養パン「ベースブレッド」等の軽食が特別価格で提供される。ホテルのティーラウンジのような空間は、社内のショートミーティングやPC作業だけでなく、ゲストの待合スペース・商談などにも利用可能で、表通りに面した明るく開放的なラウンジとなっている。
また、「グリームス秋葉原」の屋上は、神田川を展望するスカイテラスへリノベーションを実施。デッキの上にソファとチェアが並ぶ、緑に囲まれた開放的な空間となっている。1階ラウンジとの使い分けにより、社内ミーティングや仕事の合間のリフレッシュ、ランチスペースとして使用することができる。スカイテラスは入居者による貸し切り利用も可能となっており、社内レクリエーションの場としても適している。
サンフロンティア不動産 沖縄で滞在型ラグジュアリーリゾート
サンフロンティア不動産(東京都千代田区)は2月20日、「HIYORI オーシャンリゾート沖縄」をプレオープンした。
同ホテルは、鉄筋コンクリート造・地上12階地下1階建て(ホテル棟)、総客室数203室。国内屈指のリゾートエリアである沖縄県国頭郡恩納村に誕生した。那覇空港より車で約49分、海岸を一望する高台に位置している。コンセプトは「沖縄日和 心晴れやかにくつろぐ沖縄時間」。客室は、全室サンセットオーシャンビュー&フラットテラス付きスイートルーム」で、美しい海や自然の景観を堪能できる。
メーンダイニングや鉄板焼ハウスのほかに、テラスやリビングで食事を楽しむインルームダイニングなどの食事を充実させ、プールやエステサロン、フィットネスジムなどの施設も整えた。
さらに、ファンクションルーム(会議室)やコンビニエンスストアも設けられ、「滞在型ラグジュアリーリゾート」としての魅力を強化していく計画だ。同ホテルは4月頃を目安にグランドオープンを予定している。
伊藤佑都市企画 京都にホテルを改装した新スモールオフィス
伊藤佑都市企画(大阪市中央区)は3月1日にホテルをオフィスに改装した「伊藤佑クリエイトセンター京都御所南」をオープンする。
立地は京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅から徒歩5分、京都御所や二条城、京都府庁に近い場所に位置する。和の安らぎを感じさせる全12室は広さごとに6タイプの部屋があり、基本収容人数分のデスク・チェアが用意されている。静粛性が高く、ホテルをベースとしたオフィスならではの上質かつ快適な空間で、執務に集中することができる“ニューワークスタイル”を体感できる。また、各部屋に冷蔵庫、トイレ・バスルームも完備、すきま時間にランニングなど運動に取り組み汗を流すビジネスパーソンにとっても使い勝手の良い環境となっている。
全ての部屋では窓の開閉が可能。新鮮な空気を取り込みながら快適に執務に取り組むことができる。スモールオフィスでは希少な個別空調となっている。建築デザインは京都町屋を現代に踏襲した落ち着いた雰囲気を感じられる佇まいとなっている。
利用料金は保証金や敷金も不要(別途事務手数料要)、契約期間は3カ月から可能なので試験的なサテライトオフィス導入に利用できる。
また、契約者は、大阪にある「伊藤佑クリエイトセンター大阪本町」のコワーキングスペースを無料で利用できる。「伊藤佑クリエイトセンター大阪本町」は、大小さまざまなシェアオフィス、貸し会議室(入居者割引有り)を用意。起業を支援するインキュベーション施設として、規模を問わず企業のニーズに対応している。
ストリングスホテル東京インターコンチネンタル 長期滞在向け宿泊プランを販売
ベストグローバル(東京都港区)が運営するJR「品川」駅前の「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」は、長期滞在向けの宿泊プラン「シナガワ・ロングステイ by InterContinental」の予約を開始した。このプランは20室限定で、利用期間は3月1日から6月30日まで。
同プランは30連泊のロングステイが1室39万円となるプラン。宿泊料金には、ステイ中のWi―Fiやフィットネスルームをはじめ、駐車場やオフィスルームの利用料が含まれる。ホテル館内のレストラン・バー、員ルームダイニングは利用時に50%割引、ワンドリーサービスは利用時に30%割引で提供される。
新型コロナウイルスの感染拡大により、在宅勤務やリモートワークが推奨され、働き方が大きく変化している。「自宅とは異なる環境で仕事に集中したい」、「気軽に旅行ができない今、非日常の空間でリフレッシュしたい」という利用者の声から、同ホテルでは長期滞在プランの販売に踏み切った。今後はテレワーカーなど多様化する需要層の取り込みを目指すとしている。
森ビル 「虎ノ門・麻布台PJ」いアマン系のホテルとレジ
森ビル(東京都港区)は、2023年の開業に向けて推進中の大規模都市再生事業「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業(虎ノ門・麻布台プロジェクト)」において、スモールラグジュアリーリゾートとホテルを展開する「アマン」とのパートナーシップにより、ブランドのレジデンス「アマンレジデンス東京」と、アマンの姉妹ブランドとなる日本初進出のラグジュアリーホテル「ジャヌ東京」を開業すると発表した。
「アマンレジデンス東京」は、プロジェクトA街区に建設されるビルの最上部、54~64階を占める全91戸。ホテルブランドのレジデンスとして上級なサービスを提供するほか、1400㎡の居住者専用スパ「アマン・スパ」も備える。
B2街区に建つビルの1~13階には、モダンで遊び心のあるアマンの姉妹ブランド「ジャヌ」のホテルを誕生させる。サンスクリット語で「魂」を表すジャヌは、ユニークなアプローチにより、より人間らしい関わり合いや、個人と社会がよりよく繋がるための「ソーシャルウェルネス」に重きを置いた体験を提供する。緑豊かな広場に面したロケーションに位置するホテルで、約120室の客室標準面積は60㎡と余裕ある設計。スパトリートメントやジムを備えた国内最大規模・約3500㎡のスパや、多様なシーンで利用可能な6つのレストラン、カフェやバーなども備え、国内外から訪れる様々なゲストを温かなホスピタリティで迎えまする。
「虎ノ門・麻布台プロジェクト」は、8・1haの用地に1400戸の住宅や延床面積21万㎡のオフィス、150店舗の商業施設やインターナショナルスクール、ホテルなどを建設する大規模複合開発計画で、就業者数約20000人、居住者数約3500人、想定年間来街者数2500~3000万人を想定している。用地のうち2・4haを緑化し、建設される建物は合計敷地面積6万3900㎡、同じく延床面積は86万1500㎡で、事業費は約5800億円。2023年3月の竣工を予定している。
三井不動産 定額でホテルに泊まれる「サブ住む」サービス開始
三井不動産(東京都中央区)と三井不動産ホテルマネジメント(東京都中央区)は、系列のホテルが定額で泊まり放題になるサブスクリプションサービス「サブ住む(すむ)」の提供を開始する。
2社は、テレワークの推進やワーケーションが注目されるなどコロナ禍において大きく変化したライフスタイルに着目。ホテルを活用した新しい「住まいと暮らし」の形を提案する。三井不動産グループが展開する3ホテルブランド・全国12都道府県38施設を活用し、ホテルでの新たな過ごし方を提案。利用者のライフスタイルに合わせて選べるよう、2種類のプランを用意した。
「HOTELどこでもパス」は、全国12都道府県35施設から、好きなホテルを自由に選んで泊まれるプラン。いろいろなホテルを毎日、自由に楽しむことができる。月額(30泊)15万円の基本料金に、1泊するごとにスタンダードクラス500円、アッパークラス2000の利用料がかかる。100名限定で、30泊、60泊、90泊から日数を選べる。宿泊開始日は3月20日から4月10日までのいずれか。
「HOTELここだけパス」は、気に入ったホテルにじっくり住みたい人向けのプラン。30泊の定額料金で、全国12都道府県38施設の好きな部屋でホテル暮らしができる。入居契約や初期費用も一切不要。家具・清掃付で、料金は施設・部屋によって異なる。都内ホテルで15万円~。利用できるのは3月1日から6月30日まで。