週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

ウェルス・コンサルティング 医師向けの資産運用・経営コンサルを展開

2021.03.08 13:45

 ウェルス・コンサルティング(東京都渋谷区)は2009年に創業。投資用不動産の販売を行ってきた。医師などを顧客として獲得。資産運用だけでなく相続対策や、医療施設の経営コンサルティングや医師・看護師の人材紹介サービスなどへ事業内容を拡大。独自の地位を築いている企業だ。
 顧客は病院に勤務する勤務医から、独立した開業医まで幅広い。不動産事業部長の渡辺太郎氏は「この職種はコロナ禍による経済的ダメージを最小限に抑えています」と話す。実際同社では会社売上はコロナ以前と比べて135%の伸びを記録。不動産部門でも2020年4月の緊急事態宣言の影響はあったが、前年と比べてプラス成長で着地した。
 医者の年収は勤務医の場合には1000万円超。平均年収が430万円ほどと言われているので多く見えるが、渡辺氏は「そのぶんハード」だと指摘し、次のように続ける。
 「医師は長時間の勤務になりやすい。また加齢で視力などが衰えると医師としての職務を果たすことにも支障が生じます。そのためサラリーマンに比べて、第一線で働くには年齢のハードルがあります。リタイアした後の生活設計について不安を持たれている方は多くいらっしゃいます」
 このような背景から、安定的に家賃収入を得られる不動産投資へのニーズは強い。コロナ禍で不動産を取り巻く環境にも変化が見られたが、「ほとんどマインドが変わることはありませんでした」という。
 同社が主に紹介しているのは首都圏のワンルームなどの区分物件だ。渡辺氏は「多くの需要をいただいているのですが、供給が追い付いていない状態」だと明かす。2021年も需要が衰える可能性は低く、「しばらくはこの状態が続くのでは」という見方だ。
 このような環境には投資エリアとして首都圏の人気が変わらずであることを表す。コロナ禍でも物件価格は下がることなく高値安定の状況が続く。
 そのなかでも渡辺氏は「クライアントにご満足いただけるような物件情報を提供していきたい」と意気込み、新鮮な物件情報を探し続けている。




週刊不動産経営編集部  YouTube