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「東京工業大学田町キャンパス土地活用事業」始動へ NTT都市開発/鹿島/JR東日本/東急不動産などが事業予定者に

2021.03.08 14:08

 東京都港区に所在する「東京工業大学田町キャンパス」の再開発が動き始めた。
 NTT都市開発(東京都千代田区)が代表企業を務め、鹿島建設(東京都港区)、東日本旅客鉄道(東京都渋谷区、JR東日本)、東急不動産(東京都渋谷区)が参加する「NTTUD・鹿島・JR東日本・東急不動産グループ」は1日、東京工業大学から「東京工業大学田町キャンパス土地活用事業」における事業予定者に選定され、2月26日付で同大学と事業協定書を締結したと発表した。
 今後は同大学と連携を図り、国内外の企業・大学が集積する産業・研究拠点の整備を行うとともに、新たな都市像となる「イノベーション・ウォーターフロント」の実現に向けて田町エリアの街づくりを推進する。
 同大学による事業コンセプトは、「科学技術とビジネスの融合により、才知溢れた人々と洗練された情報が集積し、新たな価値創造をリードしていく、国際的な産業・研究拠点」。開発グループは「多様な技術や人が共存し、交わり、新たな価値を生み続ける『知』の象徴となる、世界を牽引するイノベーション・ウォーターフロントの拠点」の形成を提案し、隣接する複合施設「田町グランパーク」などとの一体的な街づくり、国際的な産業・研究拠点の形成につながるイノベーションエコシステムの構築、大学施設の計画、新たな都市型環境・防災拠点の形成を目指す。
 今回の事業では2つの複合施設の建設が計画されている。「複合施設A」は、敷地面積約2万2700㎡、延床面積約24万7700㎡。地上36階地下2階で、事務所、ホテル、商業施設、保育所などのほか、大学施設として教育研究施設、産学官連携施設が入る複合ビルとなる。一方の「複合施設B」は、敷地面積約500㎡、延床面積約2500㎡、地上7階で、商業施設および大学の教育研究施設が入るビルとなる。両施設とも2030年6月頃の供用開始、2032年4月頃のグランドオープンを予定している。




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