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山下PMC「b-platform(R)」提供へ ビルの施設情報を360度写真とともに管理

2021.03.22 15:19

 山下PMC(東京都中央区)が4月1日よりクラウド型プラットフォーム「b―platform(R)」のサービスを開始する。360度写真を活用した直感的なインターフェイスを用いて、これまで分断していた建物情報を効率的に集約する。

 「b―platform(R)」の展開に先立ち、17日、記者説明会を開催した。
 同社ではプロジェクト・マネジメント/コンストラクション・マネジメント(PM/CM)の専業会社。様々な建設プロジェクトのマネジメント業務に従事している。同社はそのなかで建物情報が散逸、分断され、企業の資産として有効活用されていないことを問題視。加えて、より効率的な企業経営に対する要求の高まりや、建物管理・運営における人材不足などの問題があった。
 今回開発した「b―platform(R)」は実際の建物を360度写真で活用することで直感的な操作で簡単かつ体系的に建物情報を登録・更新・管理・活用することができる。
 サービスの根幹となるのは、大量の図面や資料を360度写真とひもづけて管理し、長期にわたる情報散逸防止と管理負荷を削減できることだ。建物情報には許認可申請、図面、コスト情報、回収履歴、不具合情報、定期報告など大量の図面や資料が、長期にわたり日々積み重なり、従来はほとんどが個別管理で運用されてきた。今回のプラットフォームを用いることで、建物にまつわる全ての情報が、長期にわたり散逸することなく、360度写真を用いた直感的な操作で収集し、体系的に一元管理することができる。
 このプラットフォームを活用することで、リモートワーク環境下でもビルの運営関係者とタイムリーな情報共有が可能となる。360度写真上でのチャット機能や、ステイタス管理機能、報告書作成機能なども搭載している。また情報を企業の資産として活用することで、経営判断のスピードアップにも寄与していく。
 1建物2万5000円~(税別、初期登録費用別途)から利用できる。機能の説明を行った取締役専務執行役員の木下雅幸氏は「2~3年で2000棟での導入を目指していきたい」と話した。オーナーが建物管理により関われるためのツールになるかもしれない。




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