不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2011.01.24 11:34

■JR「北千住」駅周辺は、東京芸術大学、帝京科学大学などのキャンパスが立地しており、また、現在は東京電機大学が新キャンパスを開発中である。足立区では、学生に向けた情報誌として「せんじゅうスタイル」を発行しており、北千住エリアの商店街の店頭や通学路に置いてあるという。
 「学生証を見せれば、各店舗で学生を対象にしたサービスを受けることができます。また、学生が音楽のイベントを開催する際には、ビラやポスターを店頭に貼って協力をしております」(北千住駅西口美観商店街振興組合 事務局長 田中 貢氏)

■JR「新大久保」駅で貸ビル業を営む金原氏。同氏が所有するビル周辺は韓国タウンとして、平日も韓国料理を楽しみ来るお客や、韓流スターのグッズを買い求めるファンなどで賑わっているそうだ。
 「ここ数年の韓国ブームはまだまだ人気が高いようで、訪問客の中には韓国人より韓国の文化や歴史に詳しいかたもいます。あんまりにも熱心なので、訪問客というよりも日本から来た観光客と錯覚していまいそうです」(代表取締役 金原 猛児氏)

■地下鉄日比谷線「六本木」駅で貸ビル業を営む綿引氏。同氏は所有するビル内で、弁護士事務所も経営しており、事務所内は六法全書など法律に関する本で溢れかえっている。インターネットが普及する時代になったが、やはり勉強や調べ者をする際は本や紙媒体が一番落ち着くそうだ。
 「書籍は、古くなればなるほど表紙やページに味が出てきます。また新しく買った本と、中古の本でも臭いが違いますからね。インターネットにはそんなロマンがないから味気ない気がします」(取締役 綿引 光義氏)

■昨年6月、JR「金町」駅南口に竣工した「ヴィナシス金町」。都市計画に基づく市街地再開発事業で誕生するこの「ヴィナシス金町」は、地上41階地下2階、高さは約150mにもなる超高層タワーマンションである。
 再開発組合の理事長を務めた金宝堂の藪崎氏は「駅南側は以前、低層の木造住宅・店舗が密集しており、防災上の問題を抱えていました」と話す。
 また、空を覆うように設置されたアーケードは、雨を凌げて買い物がしやすい反面、光が差し込みにくくなり、通りの印象を暗くしていたようだ。現在は同物件の周囲に張り巡らされたアーケードは撤去され、整備されれば緑豊かで開放感あふれる憩いのスペースが整備されている。
 「ヴィナシス金町」の他にも多くの超高層タワーマンションの建設を控えている金町エリア。東京の新たなベッドタウンとして生まれ変わる日は、そう遠くはないだろう。 




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