不動産トピックス
今週の一冊
2011.01.10 16:59
新しい局面を迎えようとしている不動産市場の今後について提案
不動産で豊かになる10年先の読み方
著者:寺田昌則
発行者:羽土 力
発行所:日本経済新聞出版社
価格:900円(税別)
本書では、近年の日本の不動産市場の動きを見ると、平成19年の「不動産バブル」の崩壊、それに続くリーマンショックによって新しい局面を迎えつつあると述べている。
日本の構造的変化は、人口減少や高齢者社会の到来といった「社会」、国民所得の伸び悩みや終身雇用制の崩壊といった「経済」、そして私達自身の価値観の変化という「意識」の3つを大きなポイントとして、これらの背景を分析することで、今後の不動産市場を生き残るための準備となるとも述べられている。
本書は7章で構成され、何故日本の不動産が新しい局面へ移っていくのか解説しつつ、今後をどうすれば資産を守ることができるか、不動産市況アナリストである幸田昌則氏が提案している。
「『売れない不動産は買わない』」「購入価格よりランニングコストを考える」など行動指針が具体的に説いているため、読み手にとっても分かりやすい内容になっている。