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ESR 大阪で初のデータセンターを開発
2021.04.19 17:29
ESR(東京都港区)は大阪市で、データセンター開発用の不動産を取得した。
用地は大阪市中心部から10km圏内に位置し、周辺には多くのクラウドネットワークへの接続拠点、通信事業者、大手IT企業などが集まっているほか、大規模なネット通信事業者の拠点も増加している。
敷地内には既存のデータセンター1棟が立っており、ほかにデータセンター専用建物2棟を新規に建設。開発完了後には計3棟のデータセンターを擁する施設となる。
新規に建設する2棟は合計最大39MWのIT電力容量を備える。1棟目のデータセンターは2021年後半に着工し、2023年の竣工を目指す。既存のデータセンターは賃貸中で、現賃貸借契約が終了後、最大39MWのIT電力容量を備えたデータセンターへの再開発も検討中。3棟が完成すると、施設全体のIT電力容量は最大78MWを見込む。顧客の需要に応じて、専用区画、一棟、複数棟と柔軟なフロア提供が可能で、多様なニーズに柔軟に対応できる大規模なデータセンターとなる。
大阪にはエネルギー産業、金融サービス等、AI、5Gなど先進技術に大きく影響を受ける産業が集まっており、デジタルインフラへの接続性も高いデータセンターの好立地といえる。