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東京急行電鉄 今月オープンの「東急キャピトルタワー」街の創出・保全による環境貢献で認定受ける
2010.10.04 12:14
東京急行電鉄(東京都渋谷区)が千代田区永田町にて開発を推進し、10月にグランドオープンするオフィス・商業・ホテル等の複合施設「東急キャピトルタワー」が、財団法人都市緑化基金による「社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES)」において、「緑の保全・創出により社会・環境に貢献する開発事業」として認定を受けた。SEGESにおける都市開発版の認定は、本格運用としては同事業が第一号の認定となる。
SEGESとは、緑を守り育てる活動を通じて環境に貢献している企業を対象に、特に優れた活動を評価・認定する制度である。また、政府の「第三次環境基本計画」、「第三次生物多様性国家戦略2010」、「生物多様性民間参画ガイドライン」に位置づけられているものである。
同施設は地上29階地下4階建てで、延床面積は約8万8000㎡。「ザ・キャピトルホテル東急」をキーテナントとし、国会議事堂、首相官邸など政治の中枢地区に立地し、特に西側には都心に残された貴重な緑を有する日枝神社が隣接している。今回の認定は、歴史と風格を重んじながら、良質な都市景観の形成、地域生態系の保全に寄与する同施設の緑化計画が評価された形である。