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社員寮の敷地に集合住宅を増築 余剰容積を利活用し収益に

2021.04.26 11:46

 築30年の社員寮の敷地内に賃貸集合住宅を増築するプロジェクトが竣工を迎えた。
 東京都世田谷区で進められていた「(仮称)等々力六丁目増築工事」は、三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)が保有する社員寮の敷地内に鉄筋コンクリート造地上4階、19戸の集合住宅を増築するもの。企画、設計・監理と施工はリノべる(東京都渋谷区)が担当した。
 プロジェクトでは社員寮の周辺地域や30年前に整備されたオープンスペース、既存建物を環境と捉え、「環境のリノベーション」をコンセプトに計画を進行。オープンスペースには塀とフェンスの代わりに植栽を植え、併せて街角広場となるランドスケープを設けることで豊かな沿道景観を実現した。
 賃貸集合住宅は、プレファミリーやDINKS、ファミリー世帯をターゲットとした3タイプの住戸プランを設定。いずれも3面採光やワイドフロンテージなど、環境を生かした住棟計画とした。




週刊不動産経営編集部  YouTube