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旭化成不動産レジデンス 築60年の都心マンションを再生「青山アジアマンション建替事業」の本体工事に着手へ
2021.05.06 11:57
築60年の都心マンションを再生する「青山アジアマンション建替事業」は6日、本体工事に着手する。2023年7月の竣工を予定している。
同事業は青山アジアマンション建替組合とともに、旭化成不動産レジデンス(東京都千代田区)、ワールドレジデンシャル(東京都港区)が事業協力して進められている。同マンションは1961年(昭和36年)に完成後、立地の良さなどもあり60年にわたり利用されてきた。しかしながら近年、給排水管などのライフラインの補修が困難で、かつ雨漏り、漏水の修復が困難な状況であったことから、建替えの合意に至っていた。
同事業は建替え決議の結果、権利者32名全員が同意して建替えが実現。建替えの事業手法は「マンション建替え円滑化法」を活用している。コロナ禍のため居住者の転居先探しなどの困難もあったが、本体工事着工を迎える。
建替え後のマンションは、鉄筋コンクリート造・地上14階地下1階。「表参道」駅および「渋谷」駅徒歩9分の好立地はそのままに、総戸数61戸(住宅間取り1LDK~3LDK/35・36㎡~81・27㎡)のマンションに生まれ変わる。梁などのコンクリート部材に配置したPC鋼材を緊張させることにより強度を高めたPRC(プレストレストコンクリート)構造を採用し、住戸内に柱や梁などが現れないすっきりした居住空間を確保する。