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渡邊倉庫 自社運営のシェアオフィス「リブポート品川」増床してオープン

2021.05.17 11:45

 年々ビルオーナーの展開するシェアオフィスが増えている。拠点数や既存施設の増床など勢いは増すばかり。認知度の向上やシェアオフィス自体が定着してきたこともあり、今後も需要の高さが垣間見える。

「品川」駅から徒歩5分 大型ビル「Wビル」2階
 渡邊倉庫(東京都港区)は2019年から、自社で運営するシェアオフィスのブランド「リブポート」を展開してきた。今月からは既存の「リブポート品川」を増床し、既存区画を「リブポート品川ウエスト」、新たに増床した区画を「リブポート品川イースト」としてオープンした。
 同社のリブポートは、機能性・快適性とアクセスの良さ等も加わったシェアオフィスで、昨今のテレワーク需要や成長スピードの速いベンチャー企業のオフィスに、またプロジェクト用の分室等にも適している。19年8月から「リブポート浜松町」、10月から「リブポート品川」を開始。「リブポート浜松町」は、JR「浜松町」駅の金杉橋口からすぐの、出口正面に立地する同社保有のビルを1棟丸々シェアオフィスに大規模リニューアルを行いスタート。コミュニティマネージャーが常駐するフリーアドレスを中心としたコワーキングスペース、通常ルームよりもゆったりと利用できるプレミアムルーム等を用意し、ユーザーからの満足度の高さが特長的だ。
 また「リブポート品川」は、同社がJR「品川」駅港南口から徒歩5分に保有する大型オフィスビル「Wビル」2階のカフェテリアを改装してオープンした。月額会員制のプランとドロップインでの利用が可能で、既存区画である「リブポート品川ウエスト」では3~10坪までの個室やフリーデスクのコワーキングエリア、フォンブース、1人用個室のプライベートブース等が充実している。
高い個室ニーズを意識 既に大箱は内定済み
 一方増床した区画「リブポート品川イースト」は同じ2階に位置し、今回は最小で6坪から最大20坪までの個室7部屋と同ビル内のテナントも使用できるミーティングルーム2部屋を構築した。既存のウエストでも小規模サイズの個室需要は高く満室稼働を持続。変わらず高い個室ニーズを意識して、イーストでも個室を構築した(月額会員での契約だけでなく定期借家契約も可能)。また区画の中央にはパントリーコーナーやフリーデスク、コピー機等を設置し、気分転換やリフレッシュに活用できる。
 営業部の生方徹部長は「既に21坪と19坪の大箱は内定済みで、リブポートの会員が入居を決めました。2つの部屋は壁を取り払い1つの部屋として利用されます。オフィスは家具付きなので移転期間や作業を短縮でき、移転後すぐに事業を開始できる点も好まれています。同じ階のコワーキングスペースとの併用も可能なので、共同作業や更に拡張を希望する場合にウエストのコワーキングを活用するといった汎用性も魅力の一つです」と語った。




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